勝手な電子工作・・

勝手なオリジナル電子工作に関する記事を書きます

デジタル分光器

薄型ディスプレイ用極細冷陰極管 そのうちに作ろうと考えていたディジタル分光器を試作しました。だいぶ前に掲載した「勝手な分光器」の続きです。 上のグラフは、昔の薄型ディスプレイに使われていた極細冷陰極管(CCFL)の光ですが、これを利用して横軸を…

つぶやくロボカーを少しお利口に(Arduinoプログラムつき)

少し前に書いたロボカーの続きです。ジャイロと近接センサーを加えて木箱に組みました。ステッパー、70ミリタイヤ、前輪に相当するタミヤのボールキャスターなどは、試作品からそのままこちらに組みなおしました。 回路は次のようにしました。毎度きたない手…

クワッドGMTレコーダー

前に書いたデユアルGMTレコーダーの続編です。前回の基板を改善し同じものを作ろうとしましたが、ふと気づき、ここではそれを使ってクワッドにしてみました。 カウントが倍になるので、例えば僅か10秒でも大きな乱れなく検出できるのではないかと期待。ちな…

Arduinoでつぶやくロボカー(プログラム付き)

Arduinoロボカーの簡単な試作機です。障害物に近づくと距離などを勝手につぶやき、ぶつかるのを避けて動きます。 例えばコの字の塀の中から次のように脱出します。 www.youtube.com 回路は次のものです。外付け部品が殆どなくシンプルです。毎度きたない手書…

自作器テストのための身近な放射線源8種

この記事では身近で揃えやすいテスト用線源の例を簡単にご紹介することにします。 自作ガイガーカウンターやガンマ線スペクトロメーターなどの調整に、適切な線源が欠かせません。ご存じの方も多いかと思いますが、カリウム40、セシウム137/134、ウラン235、…

Arduinoで作る紫外線A波B波チェッカー

前から考えていた紫外線A/B波の測定器を日曜工作として試しました。 ここしばらくガンマ線スペクトロメータに少しずつ取組中ですが、そちらは後で紹介するとしまして、記事の間があくので気分転換の簡単な工作の話題を。 早くも3月中旬にさしかかり日差しも…

デュアルGMTレコーダー

2本のGMTを独立させてカウントする線量計です。 またまた線量計の工作ですみませんが、いくつか特別に調べたいことがあり本機の製作をだいぶ前から考えていました。毎日少しずつ時間をかけて早く作り終えていたのですが、確実な動作を行わせる調整が必要とな…

役立つツール その1樹脂粘土

黒と赤のソケットに注目 イガーカウンターの連載が続いたので、ここらで少し趣を変えたいと思います。題して役立つツール:電子工作の知恵で、ネットではあまりみかけない便利なものを時々ご紹介することにします。なお、放射線測定関連の記事が続きましたが…

Arduinoでの自作ガイガーカウンター解説-#7 新作品

2つのGMT(SI-22G)での測定結果比較 SI-22Gで精密に測る方法を考えていました。この年末年始休みを使って新作を作り、ガンマ線の測定をしてみました。手始めに普通の環境で。 今回は感度の高いガンマ線用GM管であるSI-22Gを使いました。長さが215mm、直径が1…

Arduinoでの自作ガイガーカウンター解説-#6実装

s ケースに収容したところ パーツのうち、注意が必要なのはTM1637ディスプレイです。 まず、同じ4桁ディスプレイでも、クロック表示用(真ん中にコロンがあるもの)と、各桁にドットがあるもの、あるいは両方あるものがあります。とはいえ、7セグメントLED…

Arduinoでの自作ガイガーカウンター解説-#5プログラム

ブレッドボードでの試作にプログラミングします 構想が固まったらプログラムをデザインします。 ガイガーカウンターにまつわるところはプログラミングする前によく考えます。GMTの仕様の指定方法ですが、1回目の記事に書いたキャリブレーションのポイントP,Q…

Arduinoでの自作ガイガーカウンター解説-#4 信号をArduinoで直接扱えるか?

SBM-20の信号 上はエミッターフォロワーから出る典型的な信号ですが、GM管が検知するガンマ線やβ線のエネルギー(eV)などによって信号の長さが少し変わります。GM管の種類と個体差やカップリングコンデンサーの値などによっても違いますから、絶対にとり…

Arduinoでの自作ガイガーカウンター解説-#3 GM管からの信号取出し

SBM-20信号の多数回記録 前回#2でGM管からの信号取出し部の回路について触れましたので、今回はどのような信号が取り出せるのかをいっきに説明することにします。 信号の取出し部は次のようにしています。 図でRはGM管に合う適切な抵抗で、今回説明するGM…

Arduinoでの自作ガイガーカウンター解説-#2GMTへの電源

SBM20を使い30カウントの場合のCPMと平滑化したCPM SI-22Gを使い150カウントの場合のCPMと平滑化したCPM 安定した計数には変動の少ない電源が必要です。ここで解説するガイガーカウンターからのアウトプット例は上のようなものです。上側のグラフは、たくさ…

Arduinoでの自作ガイガーカウンター解説

放射線をカウントし、時刻と共にマイクロSDカードに記録します。 2011年にガイガーカウンター各種を自作された電子工作の愛好者は多いでしょう。当時はArduino環境が出回る前のため、PICやAVRなどを使って作りました。筆者もその一人で様々な機能の装置を作…

PICアセンブラ#02-1行で比較

マイコン好きの多くの人が2011年にガイガーカウンターを何種類も自作したかもしれませんが、筆者もその一人です。 その年の夏ごろまではGMT(ガイガーミュラー管)入手が突然難しくなってしまい、様々な代替品や自作品をテスト。筆者の傑作としてはGT双三極…

PICアセンブラ#01-タイミング

別の記事にタイミング用(時間消耗用)のルーチンを載せましたが、一部でなく全体のコーディングが知りたい方がおられますので、この際きちんと書いて、測定についても載せておきます。前の記事はこれです。 プレゼンタイマー(PICアセンブラー版) - 勝手な…

プレゼンタイマー(PICアセンブラー版)

多数のプレゼンテーションを所定時間に収めるのは主催者としては大変です。多くの場合、タイムキーパー係を設けて、終了2分前などにベルで予鈴を鳴らしてもらいます。とはいえ、人がやること、少しは間違いも起きます。 講義時間内の学生発表などでも同じで…

静電モーターとイオンモーター

趣味の電子工作。本人は楽しくてしょうがありませんが、長時間部屋に閉じこもりがちでさぞ家の人に嫌われることでしょう。私は長年の習慣で大体は一日30分だけ夜にやることにしていますが、それでも少しは家庭に気を使わないといけません。 楽しみが長く続け…

番外編:勝手な分光器の作り方(2019.6.7一部更新)

上の写真は筆者が作った分光器で撮ったものです(上が白熱電球、下が蛍光灯)。その作り方を説明したいと思います。ごく簡単な工作です。 数年前になりますが、秋葉原の道端にLEDが様々並べられたたき売り?らしい。覗いてみると、中に特別まぶしく感じる安…

リアルタイムクロック書込器(ソースコード付き)

マイコンでカレンダーや時刻を参照するには、リアルタイムクロック(RTC)を使います。上の写真でボタン電池が見えるボードがそれです。またブレッドボードの右半分は3V電源から5Vへの昇圧器で、本体は左半分だけです。RTCは今や非常に正確で、1年間放置して…

超検電器

箔検電器は今でも教育用に使われているようですが、プラスに帯電しているのかマイナスに帯電しているのかはわかりません。計器で検出すればわかりますから、高い入力インピーダンスの回路で検出してみます。 トランジスタを「エミッタフォロワー」にして使え…

Micro:bitに喋らせる

マイクロビットの端子は単にPCBむき出しです。ミノムシクリップで簡単に取り出せますが、隣へずれたりするので今一つですね。そこで、マイクロビット用のブレークアウト・アダプターが各種出回っています。価格も数百円~千円未満という感じです。 ネット通…

磁気カメラ

iPad-mini初版の中にしこまれている磁石の様子を勝手な「磁気カメラ」で撮影しました。赤がN、青がS。途中段階の色と磁力は右の帯で表示しています。この場合、表面から12ミリはなれた場所の磁気の強さを示します。 最初は3軸磁気センサーを複数使って計算…

勝手な環境表示装置(Arduino+PIC)

この表示板は、3年前にバタバタと作ったものですが、まさか今でも使っているとは考えませんでした。額縁に薄黒いアクリルカバーをつけて中が見えにくくするのがよいですが、工作コーナー用なのでむき出しのままで恰好悪いですが。 PCの元電源を入れると点く…

勝手なサーボ・コントロール

Arduinoにはサーボライブラリーもありますし、多数のサーボを使うにはPCA9685を使った装置によってプログラムはずいぶん簡単になります、、が常識。 ところがです。単に8個以下のサーボをコントロールするだけなら、勝手にプログラミングすればそれより単純…

高電圧測定器

前々から考えていた「喋る高電圧測定器」です。最近の雷に刺激されて完成。本日テストしうまくできたようです! ATmega328Pのプログラム修正に便利なように無圧ソケットを使用。 音声はプログラムによりPWM出力。測定原理は分圧するだけとはいえ、インピーダ…

中身の予定

楽しい電子工作、勝手なオリジナル作品などについて、気が向いたときに書きます。 内容は右サイドバーのカテゴリーをご覧ください。 2019年8月22日に見直したら記事が33件溜まりましたので、ようやくカテゴリーをセットさせていただきました ^^; 2020年9月28…