パンデミックが長丁場になりそうです。ニュースなど見ていると貴重な時間があっという間に・・。
Zoom会議だけでできないことも多くて落ち着きませんが、この際はやれることに集中するのがいいかと気づきます。趣味の場の整頓などしている人は多いのではないかと想像しますので、今回はその勝手なやり方をご紹介することにします。
上の写真は勝手な電子工作コーナー(主にマイコン工房)で、20数年前の仕事が一番忙しい時代にこしらえた趣味の場所で、今でも楽しんでいます。時間のない中でこういうことを短時間でも楽しむには、日頃から整頓をするに限りますね。
この写真は5年くらい前に撮りましたが、今も状態が同じなので流用。狭いですが奥の方には卓上旋盤やミニフライス、テーブルソー、バンドソー、グラインダーやボール盤などもひととおり置いてあります。こういう道具をどうやって揃えてきたかは後で書くとします。大蔵大臣をどう賛同させるかがキー。
写っていませんが左手前には基板を迅速に作る愛用のCNCルーターがあります。ハンダごてなどをときどき取り替えたりしますが、上の写真に最近加わった小道具は温調ヒートガンぐらいかな、SMD用に。
目立つのは周囲に積み上げた電子部品のストックでしょうね。背面のロッカー内も使用頻度の高い部品の置場です。こうするとほぼ立ち歩かずにすぐ出し入れできるので。。こういうものは、もしかすると他人が見るとガラクタの山もしれませんが、本人にとっては宝の山です^^;
忙しい中で時間を大事に使うにはとにかく整頓するに限ります、空間も時間も。それを勝手に考えたわけではなく、偉人ベンジャミン・フランクリンを真似ただけ。ベンジャミンフランクリンは外交官、物理学者、著述家、電気学者、印刷出版業、そして政治家などこなした超多忙な人ですが趣味も楽しみました。勝手な13徳を定義し自分の習慣としたことでも有名。その第3は次です。
時間のない中で趣味を楽しむ目的で、部品がすぐ出し入れできるよう箱に収め置場が直ちにわかるようにする習慣が自然につきました。
コーナーを作った際、まずは河童橋に行って小さい使い捨て弁当プラ容器を200個購入。大きさは20cm x 10cm x 3~4cmです。この中に小さい部品をチャック付き袋に小分けして入れてます。たとえば次のように。その後、劣化した箱を取り換えたり増やしたりで200個を追加購入しましたが。
この例は左はポテンショメーター、右はインダクター。そして棚の中や引き出しに収めます。小さい部品類はこれでいいですが、もう少し大きい部品は中型の箱にし、次のような百均のプラスチック製道具入れ24cm x 14cm x 4cmを100個ほどを使用。
この中型箱の例は左は各値のツェナーダイオード、右は可変三端子レギュレータ。部品は小さくとも、抵抗など百個単位をシリーズで揃えるのは、やはりこの箱が使いやすい。次の写真は1/4W抵抗の例。
もっと大きな部品は、主に百均の大きめのプラ容器 34cm x 23cm x 5.5m に収めています。重ねられるのでだいたい70箱。その中を弁当容器で仕分けしたりして。
はみだすものは例外的な箱にいれ、その置き場所を書いたメモ紙を入れておきます。こうすれば忘れずにすむわけで・・
小分けしないのもありますが、そういう場合は、この大箱が大体ぱんぱんになるまで入れてしまいます^^;
上の例では、左はTM1637LEDディスプレイ、右は多ピンコネクターのワイヤー付き。
更に大きな部品、例えばステッパーや金具などは、それに見合うプラケースに入れて物置に収めます。作業しながらすぐ取り出すわけではないので。
さて、そういう箱の置場をどうやって決めているかといえば、大体前の方はツールに近いもの、後ろの方は部品をおくようにしています。例えば測定器類はもちろんですが、ACアダプター各種、無圧ソケット、電池ケースなどはツールに近いので前、ディスクリート部品などは部品そのものですので後方へ。中身を忘れないようにラベルや仮止めテープなどに書きつけて貼っておきます。ごく短時間でやるので綺麗にはできませんが。
ここまでで、①しまい方 の概略を書いたのですが、写真を撮りつつ書いていたらあっという間に寝る時間に。。
②道具をどうやって少しずつ揃えてきたか、そして ③やる時間をどうしてきたか についても書こうと思っていましたが、明朝は所用で早いため、残念ですが機会を改めてここに書き足すことにしたいと思います。
なお、②は次の書籍に書きました。③時間の使い方なども書いてありますが。
https://www.amazon.co.jp/dp/4822237400/
③時間の使い方は次の手軽なkindle本にも。
https://www.amazon.co.jp/dp/B079WNNHW8/
では、中途半端ですみませんが、とりあえずはおやすみなさい。
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ようやく週末がきました。以下に追加を書かせていただきます(2020年4月4日追加):
まずは番外の記事の更に番外のことですが;新型コロナはますます心配に。感染数は対数にしないと傾向が明確にはわかりません。1昨日までの状態をそうしてみます。旧型BCGが予防に効いているとかの説を確かめたくて比較をしてみると、あまり関係なさそうに見えます(検査量が限られている日本も、これを見ると2週後はたいへんな状態に!!)。自然現象は嘘をつきません。お互いに十分気をつけたいもの。
もう少し国を追加してみました(4月5日):
雑談をいれてしまいましたが、以下は小題の ③時間の使い方 について勝手に書きます。 ②道具の揃え方(要するに大蔵大臣説得法) は一筋縄ではいきませんので番外記事がすごく長くなってしまいそうなのに気づき、とりあえずスキップさせていただきます^^;
時間は場所よりも大切だと思います。ベンジャミンフランクリンはTime is money. と言いましたが、一生を考えれば時間はお金よりも大切と・・。
時間を上手に活用した偉人はたくさんいますね。日本では二宮尊徳、新井白石などが有名ですし、ピータードラッカーも個人が使った時間の把握と使い方の工夫を力説しました。
気づいている人はたくさんいるでしょうし、いつ気付いても遅くない有益なことです!私はその昔、米国で会社の研修を受け、たまたまラーキン氏のお話などを聴くことができ、目から鱗でした!そのきっかけに今でも感謝、他の人に少しでも伝えるようにしています。人に言われないとなかなか気づかないことですから。
ここから先は勝手なやり方の紹介です。長くなる恐れがありますがご興味があればお付き合いください。面倒が嫌いな方は一番下の方の===の下の絵へスキップを。
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To-doリスト(やることを書いたリスト)を使うのは、忙しいビジネスマンにほぼ共通です。今では皆さんがスマホやITを使うのが普通ですが昔は紙のリストでした。"マルチプラン"が出た頃から私はパソコンに切り替え、勝手な形式で入れるようになりました。
やる事を入れると番号は自動採番、その活動への割り当て時間はいちいち入力します。数時間の活動の中のほんの1分だけと考えてこの操作をします。「何と面倒なことを!」と思う人が殆どでしょうが、習慣になると面倒とも何とも思わなくなります。
各項目は手掛けた都度、完了%と実績時間(最初はゼロがはいってます)を更新します。残り時間等はもちろん自動計算です。入力する時間は0.1~0.5時間単位のおおまかな記録ですが、こうすると色々気づきます。思っている時間と実際との大差とか^^; 現代では作業時間の測定ツールも色々ありますね。
個人用のTo-doリストは自分のためのものですから、どんな形式でも勝手なわけですが実例は次。下の方の青字はプロジェクトマネジメントのプロ向けの注記で、無視されて結構です。
済んだ古い項目は順次別シートへと送ります。これとは別の日程表と併せて使います。このTo-doリストを数十年にわたり延々と、実に1万1千項目目に至るまで 継続してきた後、最近試しに使用をやめてみました。そしたら大事な約束をすっぽかしたり、ととんでもない事ばかりおきています^^; 日程表は使っているのですが。
それはさておき、多忙なあるときから趣味の活動もこれに入れてしまうようにしました。そうしないと決してそれに時間を使うことができないからです!休みを取って家族旅行するなどは、ずいぶん前からそうして予定しないと絶対無理^^;
殆どの活動は数時間で終わるものなので、To-doリストだけで良いのですが、仕事でも趣味でも数十時間以上かけるものが時たまあります。そういう活動は、このリストだけでは計画もコントロールも無理です。別途、全体を数時間の単位に割って、別表を作りそれぞれを日程に割り当てます。もし長時間かかる趣味のプロジェクトがあるなら、一日の間にそれにかけられる時間はかなり限られますので、30分単位とか1時間単位程度に割って、別表(この先で説明する表)を作って数十日間に割り当てます。逆に、そうしないと仕事時間を大いにじゃますることになってしまいますから。
割った表はPMではWBS表というのですが、要するに活動の分解。
勝手な実例でお話すると、次は3か月かけて著作の原稿を作るプロジェクトです。1週間の中で10数時間だけをそれに割り当て、マイペースで予定期限までに完成するもの。
そのときの仕事の分解は最初のうちはこれ。
そして、活動3が終わった時点で4以降を分解し、次のWBS表に割り付けて計画しました。全体で176時間を割り当て、毎週だいたい14時間ずつやることにしました。こうするとマイペースで慌てずに、必ず予定期限までに仕上げることができます。
そして各週にやった実績(何時間分の内容ができたのか)と、それに実際にかけた時間を、週末に1度だけ記入します。それ自体は数分ででき負担にはなりませんが、もし計画を変えたところがあればいちいち表を直します。そういう変更は手間がかかりますが、これで得られる「ごりやく」には代えられません。次のようなことを自動的に集計・表示してペースをとるしくみなのです。
まず自動集計がされるのは次の表(EVM表)。
自動的に表示されるグラフは主に次の2つ。
1つ目は、今のペースで進めるとその仕事がいつ終わるかを示すグラフ。
上で、現時点は11月12日。このペースだと12月29日に終わると出ています。これを見ればペース配分を自分で調節できるわけです。初めに急ぎ過ぎて燃え尽きるとか、締切り間際に慌てるようなことがなくなり、心配もストレスも大幅に減ります。個人の大仕事をやり遂げるには一番便利なグラフといえます。
そして次の自動出力グラフは、このペースなら全部でいったい何時間かけることになるかの見積もり。共同仕事では大事でも、個人の場合はあまり活用しないグラフですが、目標に近づいているのが見えて励みにはなります。
やっていることを書きましたが、慣れてないとこれがいいと限りません。個人が好きなようにやればよいのです(プロジェクトマネジメントのプロなら世界共通のやりかたであるWBS+EVMをお勧め)。
数十時間以上の大きな仕事や趣味での大きなプロジェクトは、個人の場合年間でも限られた件数しかないかと思います。そういうもの以外の活動ならWBSなどは必要ありませんね。普通のことはTo-doリストだけで十分。リストアップするより、さっさとやる工夫こそが一番大事ですから^^; 先にやって後で記録することもしばしば。
やる気の維持を含め、もしもご興味があれば個人の進捗計画やコントロールについて、次の電子書籍をご参照ください。https://www.amazon.co.jp/dp/B079WNNHW8/
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目的が明確なら、手法を使おうが使うまいが、こつこつと進めると人生が充実しますし、その先に良い事が待っています。
結構長くなってしまいましたが、電子工作の番外編なのでここまでにしたいと思います。長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。
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