ディジタル情報が氾濫していますが、あまり良いニュースもない昨今ですね。そのうえ暑さ続きで、しばらくの間はエアコンが頼りでした。こういう時は自分のやるべきことに邁進するのがよい感じですね。
そうしているうち、作業に没頭し時間を忘れてしまうような癖がついてきたのに気づきました。結果は当然寝不足の毎日^^; これを何とかしようと考え、自分用に定期的に時刻をそっと告げる装置があると良いだろうなと思い始めました。
JJY受信して簡単にできるつもりでしたが、現代ではそうはいかなくなっています。様々な電波が飛び交う今、工作室内でJJY(当地では40kHzAM)を正確に受信できることは稀になってきたのに気づきます。受信できた時だけRTC(リアルタイムクロック)を補正するという手もありますが、それでは普通の時計であって余り面白くはない感じ。この際は、今や受信しやすくなったGPS(GNSS)信号で行うことにしました。
時刻と位置をマイコン1(MC1)で取り出し、OLEDに表示しつつ、報知する間隔の時刻直前で別のマイコン2(MC2)にI2Cで時刻を伝え、そこからできるだけ優しく感じる正確な時報を出して伝える装置をと考えました。

マイコン2(MC2)はI2Cスレーブとし、時刻をそこで心地よい音程のモールスに置き換えて、加えて正確な時報を鳴らします。モールス音は440Hz正弦波にし、クリック音がまじらないよう、断続を正確にゼロクロス点で行います。そのため、シンセサイザーICを使うことにし、実際に優しい音になりました。もちろん時報寸前だけはクリック音にしてますが。ローパスフィルタ経由でディジタルアンプを通して、とりあえずは百均スピーカに出しています。
さて、こういうのは凝りだすときりがありません。作り始めたらあれこれ気づいて、またもや没頭してしまいます。時間がもったいないのに逆効果は避けたいところでした。というわけで、まずは試作のままで板の上に載せて使い始めました。時間を守るのに効果があれば、なるべくならレトロ風の本番機を作ることにします。
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と書いていたら、試験装置から深夜の合図です。続きは今度時間のある時に書くとします。
2025年10月26日 製作・使用状況を少し追記
効果絶大なので、毎週ごく僅かずつですが組み立ててきました。骨組みはできたのでそのまま使用中。次の写真の状態で、少しずつケースを製作中。仕事に没頭して明け方になったりするのを防ぐ、とにかく私には役立つ道具です・・・。
机上の面積が狭くて済むよう6㎝x6cmの基板を3枚使い、4階建て高さ12cmの小さな建物のようにしました。全体のケースは少しずつ製作中。

右下にまだヤスリ掛け不十分な個所もあります^^; 次にバラした時に直します。
1階はスピーカーと電源関連。2階は時報寸前に信号を受け、シンセサイザーでモールス信号と時報を出力。音量調整月ディジタルアンプがあります。3階はGPS衛星信号を解析し1.3インチの小型OLEDに表示。そして時報用信号を2階のマイコンにI2Cデータとして送ります。4階にはGPSアンテナだけを収容しています。
天窓なある部屋とはいえ、室内なのに衛星を常時10個ぐらい捕捉しています。アンテナの下にある基板のべたアース等が回路のEMIを遠ざけたせいか、試作段階よりずっと良好です。そして緯度経度が100万分の1度単位で精密に表示され、場所が10cm単位で分かってしまいます。そのため写真の座標情報の一部にモザイクをかけました^^;
これの名前を「myJJY」としました。音声信号は構想時点から少しだけ変更し、モールスで①JOKE(単なる冗談局艸)、②正確な時報、③QTR(時刻通報という意味) ④時分(略式数字で短いが正式)。⑤終わり符号のAR。
今後主にアクリルの壁を仕上げ、スピーカー前には古風なサランネットか何かを取付ける予定です。この忙しさでいつ出来上がるかは・・。とりあえずこれは自分用なので、慌てず時間のあるときだけ、少しずつコツコツと。
そういう傍から時報で、あれ、こんな時間に!!
完成したら具体的な中身を書きたいと思います。さらにしばらくお待たせしてまことに申し訳ありません <(_ _)>
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