かんたんな映像サーバー(Arduino-ESP32)の実験
上の写真は小さなOV2640カメラを使った、映像ストリーミングの実験です。PCのブラウザーでWiFiから受信したそのままです。
カメラとマイクロSDがESP32にセットされた、ESP32-CAMというモジュールが一昨年ごろから海外で流通しています。ご存じの方は多いかと思いますが、切手サイズのESP32自体は240MHzデュアルコアで動きWiFiもBlueToothも内蔵、日本の技適ももつ優れものです。
このESP32-CAMは500円未満で手に入るのは驚きです。
海外ではたくさん使われているモジュール(なので安いわけ)ですが、搭載されているESP32はEspressif社製ではなくAI Thinker(Shenzhen Anxinke Technology社)製です。ESP32Sというモデルで、欧米の適合認証は表示されていますが日本の技適がないので、国内では電波を出せません。つまり日本では、例えばSDへの録画用Still Cameraなどとして電波を出さない方法で使う必要があります。
とはいえその場合はカメラとSDカードに割り当ててないピン数が限られ、制御には工夫がいります。WiFiもBlueToothも使えないわけで、シリアル通信でコントロールするのがやっとというところです(Debug用のシリアルへの出力はオフにして)。私も今までのところそのようにして電波を出さない防犯カメラとして使用中(それでも十分安価^^)。シリアル以外に使えるピンとしてはIO0だけかもしれません(プログラム書き込み以外のときのみ)。
ところが、搭載されているESP32Sを、日本の技適のあるモデル(Espressif社の各モデルなど)に換装してもピン配列が同じならちゃんと動くわけです。勇敢にも実際に試された方がいるのがすばらしい!次のリンク。
ESP32-CAMを試してみた | machinanette Blog
あ、それならやってみようかと、映像ストリーミングを実験してみたもの(FCC適合認証があるので実験は総務省へのオンライン届け出で即日可能、最後に少し書き足しておきます)。PCからWiFiでアクセスしたのが最初に掲げた写真です。ごく簡単なプログラムで作れArduino IDEで書き込みますが、プログラムを記事の最後のほうに載せておきます。ESP32にArduino-IDEで書き込むには、IDEに事前にESP32ライブラリーを追加する必要があります。この入れ方は以前に次の記事に書いたとおりです。
ESP32のアクセスポイント (つまりスタンドアローンWiFi-LAN) - 勝手な電子工作・・
またUSB接続端子はないので、プログラムを書き込む際にはUSB-TTL変換モジュールが必要ですが、種類はどれでも大丈夫。リセットのピンはESP32-CAMにあるボタンが使えるので不要。安価なCH340gで十分です。製品のPCBにはショートをさけるための透明ビニールがかぶされていますが、それをはがした写真は次。
これ自体の回路に3.3Vを供給するために、搭載されているレギュレータの3.3V出力ピンから自分のVCCピンへと黄色のジャンパーで供給します。
ピンの並びは色々ありますが、海外ネットでの価格はどれも概して100円未満。一例は次。
プログラムを書き込むときは、これとESP32-CAMとを次のように接続します。
青のワイヤーは書き込み時専用です。実行時はこれを外します。
写真では少しわかりにくいので、次に書き直します、汚くてすみませんが。
Arduino-IDEでの書き込みはスンナリといきますが、IDEの出力メッセージ欄でもし「.....」が繰り返されるときは、ESP32-CAMにある小さなリセットボタンを1度だけおせば進行します。
書き終わったらワイヤーを全て外して、上図左上の5VピンとGndピンの間に5Vの電源を接続し、リセットを押せば、独立のWiFiサーバーつまり独立のアクセスポイントとして立ち上がります(この記事の最後につけるプログラムの場合です)。立ち上げのためのWiFi環境は必要ありません。
他のサイトを見る限り、どれも既存のWiFi環境を必要とする作り方ですが、ここではそういう環境がいらず、どこでも使えるアクセスポイントにしています。よって、SSIDもIPアドレスもパスワードもプログラムで自分が指定した通りにできます。
画像ストリーミング中の電流はわずか166mA(実測)ですので、電池で動かせ移動が容易です。ただしESP32は切手サイズに240MHzデュアルコアが入っているため温度はかなり上昇しますので、放熱に注意が必要。(実測温度は、時間のあるときに記事の後ろに書き足しておこうと思います)
テストではつぎのように洗濯ばさみなどで挟むと、たてるにも使いやすい^^;
最後のほうにこの実験用プログラムをつけておきますが、Arduino-IDEで書き込む際のボード指定は”AI Thinker ESP32 CAM"です。これを実用に使う際は技適の表示があるESP32に換装する必要があるのは前に述べた通りで、電波法に違反しないために必須です(実験でも「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」による届け出が必要で、この実験もそうしています)。
この目的と同様なプログラムは、Arduino-IDEでファイル→スケッチ例から "ESP32"→"Camera"とすれば出てくるのですが、そのままだとWiFi環境の中でしか動きません。セキュリティのためにMACアドレスフィルタリングをつかっている場合など、いちいちつなぐのが面倒ですし、WiFi環境が変わったり、ないところでも使えるようにしたいわけ。よって書き換えたものです。
実験はたったのいっぺんでスンナリと動いたので却ってびっくり。デュアルコアの威力でビデオストリーミングしながらマルチスレッドで動くようです。PCからでもスマホからでも問題なく動きます。ただし、一度に複数クライアントへの配信はつながりはしますが速度に無理があります。
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* ESP32-CAM (ESP32+OV2640 module) as an Access Point *
* V00: Image streaming Nov.07, 2020 Akira Tominaga *
* Remarks: Specify board as "AI Thinker ESP32 CAM", *
* though Example exists at ESP32 -> Camera. *
* Change WiFi to Access-Point-server type. *
*****************************************************************/
#include "esp_camera.h"
#include "WiFi.h"
#define CAMERA_MODEL_AI_THINKER
#include "camera_pins.h"
const char ssid[] = "HOGE-007";
const char pass[] = "hoge007desu";
const IPAddress ip(192, 168, 32, 7);
const IPAddress subnet(255, 255, 255, 0);
WiFiServer server(80);
void startCameraServer();
void setup() { // ***** ESP32 setup *****
Serial.begin(9600);
Serial.setDebugOutput(true);
Serial.println();
camera_config_t config;
config.ledc_channel = LEDC_CHANNEL_0;
config.ledc_timer = LEDC_TIMER_0;
config.pin_d0 = Y2_GPIO_NUM;
config.pin_d1 = Y3_GPIO_NUM;
config.pin_d2 = Y4_GPIO_NUM;
config.pin_d3 = Y5_GPIO_NUM;
config.pin_d4 = Y6_GPIO_NUM;
config.pin_d5 = Y7_GPIO_NUM;
config.pin_d6 = Y8_GPIO_NUM;
config.pin_d7 = Y9_GPIO_NUM;
config.pin_xclk = XCLK_GPIO_NUM;
config.pin_pclk = PCLK_GPIO_NUM;
config.pin_vsync = VSYNC_GPIO_NUM;
config.pin_href = HREF_GPIO_NUM;
config.pin_sscb_sda = SIOD_GPIO_NUM;
config.pin_sscb_scl = SIOC_GPIO_NUM;
config.pin_pwdn = PWDN_GPIO_NUM;
config.pin_reset = RESET_GPIO_NUM;
config.xclk_freq_hz = 20000000;
config.pixel_format = PIXFORMAT_JPEG;
//init with high specs to pre-allocate larger buffers
if(psramFound()){
config.frame_size = FRAMESIZE_UXGA;
config.jpeg_quality = 10;
config.fb_count = 2;
} else {
config.frame_size = FRAMESIZE_SVGA;
config.jpeg_quality = 12;
config.fb_count = 1;
}
// camera init
esp_err_t err = esp_camera_init(&config);
if (err != ESP_OK) {
Serial.printf("Camera init failed with error 0x%x", err);
return;
}
sensor_t * s = esp_camera_sensor_get();
if (s->id.PID == OV3660_PID) {
s->set_vflip(s, 1);//flip it back
s->set_brightness(s, 1);//up the blightness a little
s->set_saturation(s, -2);//lower the saturation
}
//less frame size for higher initial frame rate
s->set_framesize(s, FRAMESIZE_QVGA);
// ***** setting as an Access Ppoint
WiFi.softAP(ssid, pass);
delay(100);
WiFi.softAPConfig(ip, ip, subnet);
IPAddress myIP = WiFi.softAPIP();
Serial.print("SSID= ");
Serial.println(ssid);
Serial.print("Fixed IP addr= ");
Serial.println(myIP);
Serial.println("Server starts!");
startCameraServer();
Serial.print("Camera OK! Use 'http://");
Serial.println(WiFi.localIP());
}
void loop() { // ***** ESP32 Loop ****
delay(10000); // do nothing for a test
Serial.println("Looping");
}
では今回の実験はこのへんで。
2020.11.09追記:画像ストリーミング中の発熱
室温24.3℃の場合、次のように発熱します。
ESP32自体は基板へ上手に放熱しているようでむしろ裏側が熱くなります。一番熱いのは上側にある 5Vto3.3V のレギュレータで、46.5℃になっています。周囲が暑いときはもっと上がるかも。少ない消費電流とはいえサイズも小さいですからね。
もしESP32をきちんと換装し本番に使う場合は、放熱を考慮しないとまずいかもしれません。ファンをつけたくない場合ケースには閉じこめずソケット等を通じ別基板に逃がすのがよいかなあ・・。
2020.11.15追記:複数回追記してすみません。週末がきたのでやってみました。まず、かんたんな48mmx34㎜基板を作製。
三脚がつけられるよう小さな箱に取り付け、ヘダーピン雌ソケットにESP32-CAMを挿す。
そして30分間ストリーミングしたらところで測ると次の温度です。本日はだいぶ暖かく部屋の温度は25.0℃です。
モジュールの最高温度は5℃下がりました。主にグラウンドからよく伝わると思いきや意外に下がらないのはモジュールにくっついてきたピンヘダーのオスが鉄製だから(鉄は熱伝導率が悪く銅の約5分の1)。
実験期間終了(180日間でこの場合は来年4月末)までに、ESP32換装を実行する際、銅に交換する?とはいえ表面実装ICの除去はいたしかたないとして、スルーホールからの除去は苦手なので、まあこの程度の放熱で我慢するか・・。
以下は蛇足ですが、実験の届け出はマイナンバーカードとその読取器があればすぐできます。FCCとCEの適合認証があるので比較的簡単。
この記事でぐちゃぐちゃ説明するより、「技適未取得機器を用いた実験の特例制度」をググってみていただくのが良いと思います。なお期限までに廃止届も忘れずに出す必要がありますが。
以上、お役に立てば幸いです。
©2020 Akira Tominaga, All rights reserved.
Zoom用美顔照明ー眩しくない簡単調光器 (後ろに少し追記2020.11.05)
小型コントローラーで連続調光をするオンライン会議用の顔照明です。ディスプレイ上のカメラの両脇にセットすることで、顔に影を作らずに照明します。
市販ではこういうのが見つからないので、そこらへんの材料で自作したものですが^^; レンズのそばにセットできるので顔に影がでないわけです。かなり明るくもできますが、Zoomの場合は、ほのかな明るさでも十分です。
10月は例年少し忙しいので、投稿がとどこおりがちなのですがそうはいきません。今回はごく簡単な電子工作について説明したいと思います。
今や普通になったオンライン会議では、自分の元気な表情を見せることが自分のためでなく他の参加者の気持ちのために大事ですね。ところが顔が暗くなって見えたり影になっている参加者が多いのに気づきます。例えば次の写真で顔の色だけをご覧ください。せっかく背景がよくても顔が暗いと今一つになりがち。
顔の明るさは会議全体の雰囲気にも影響しそうです。
スマホの場合は市販のリングライト(スマホの周りを取り囲む)を使えばよいですが、デスクトップのディスプレイからではそうはいきません。大体32インチ以内なら、今回の照明でずいぶん改善されますが、より大きいディスプレイでは画面の中心からレンズまでだいぶ遠いので一工夫が要ります。それについては後日書きたすことにします。
なにしろ普通の部屋では、ほぼ例外なく照明が天井のほうにあるため、禿頭をピカリと強調したり、顔の下半分に影を作ったりし勝ちですね。
この電子工作は、このブログでは珍しくマイコンなど使わない簡単なもので、照明の光源にはLEDモジュールを使います。クルマの車内照明用に12V対応の白色LEDモジュールがネットでたくさん売られていますが、とても明るく超低消費電力です。次の写真のものは昨年eBayで購入、1個1ドルでした。
これは5センチx2センチの大きさで36個のLEDエレメントが配置されています。
測定すると12Vでは100mAですが明るすぎて直視できません。11Vでも十分すぎる明るさで電流は50mAです。もう少し低くてちょうど良い感じすが、この場合は0.5Wほどなので放熱をほとんど気にしなくてすみます。
ネットにはいろんな種類がありますが、ほぼ同様と思われます。使う場合はもちろん事前に測る必要はあるでしょう。
自由に明るさを変えるための調光器はごく単純な次の回路としました。
テストするとこれで計算通りになります。
15V入力は秋月の超小型ACアダプターで電流は十分です。
LEDモジュール複数を並列につないで明るさを比較すると、低い電圧の時に個体間のばらつきが少しありますが、どれでも特に問題ない感じです。
これを入れるケースは、ディスプレイの上にセットするわけなので脚部に少し工夫を要します。ここでは、不要となった古いWebカメラの脚を流用しました。
10年以上前のものなので、ディスプレイにひっかける足の前部が深さ12mmもあるため、現代のディスプレイの縁幅を超えて画面を隠してしまいます。
よって次のようにカットします。
黒い丸いものは、カメラが自由に回転したり角度を変えられるようにするだいじな部品です。
そして適当なプラ容器にねじ止めしてセットします。
ちなみにこの容器は百均で4個百円だった小さな食品容器です。念のために天端に5mmの放熱穴をあけてあります。一番明るくしない場合はほぼ必要ない感じですが、その穴から取り付けねじを締めることができます。
そして、デフューザーとして蓋の内側にトレーシングペーパーを二つ折りにして小さな両面テープで中央部に張り付けてあります。これにより眼の負担が軽減されます。短時間でうまくできました、我ながら^^
調光器は秋月の一番小さなプラケースに収容するため、基板は60mmx30mmにします。また深さがないので、1A用の可変電圧レギュレータはまげて取り付ける必要がありますし、これに大型の可変抵抗器をセットしなければなりません。
よって、回路図自体は同じなのですが次のような配線図(上からみた図です)とします。
これを次のような60mmx30mmの基板にします。銅箔面なので左右が逆ですが。
CNCルーターで削って出来上がり。
表からは次。
ずいぶん小さく組みあがりました。
そして32インチディスプレイにとりつけ。上の棚にぎりぎりですが、幸いうまく収まりました。
カメラのレンズからの距離を同じあたりにセットしています。
早速PCをオンにします(百ボルト電源はPC元電源からとっています)。
いい感じですね。
コントローラーもごく小さいので置き場所に困りません。
このPCからは過去にオンライン会議には出てませんが今後使う予定。早速Zoomで実験。
おお!これはいい!
顔に影がなく明るく映ります!頭の輝きが強調されませんでさらによい^^;
小さなプーさんを出してみます。
これならバーチャル背景にまけませんね。第一、頭や額がピカっとしてない(笑)
というわけで400円ほどのこの工作はメデタシメデタシ。。。
なお、もしさらに大きなディスプレイを使う場合は、照明を上にセットするだけでは不十分なことがあります。また、メガネの反射をどうするかなどの留意点もありますね。時間のある時に記事の後ろに書き足したいと思います。
とにかく、こういう工夫をして出ると会議が明るくなりますね。プロの面々がでるときはみなさん顔を明るくして表情豊かですね。それが他の参加者のためなのですから。次の例のように。
海外では、オンライン会議で自分の顔の照明にずいぶん気を付けて参加される方も多いようです。たとえばですが、、
では今回はこのへんで。もし皆様のお役に立てば幸いです。
2020.11.5追記:大画面の場合の勝手なやりかたと、メガネの反射改善について、少し書き足させていただきます。
大画面ですとカメラの位置が中心からだいぶはずれますし、照明もなかなか難しいところです。次の例は事務所から43インチ・ディスプレイで出る場合の、勝手な照明の方法です。主にディスプレイ背面の大きな白い壁の反射による間接照明のつもりですが、さらに工夫するとだいぶ改善されます。
この43インチ・ディスプレイは4K画素なので精細で、ウィンドウがあちこち配置できて楽です。しかし、できるだけカメラに近い目線となるようにするために、Zoomウィンドウや共有する際のウィンドウの位置を、カメラに近い上のほうにもっていくようにしています。そして余分に「照明ウィンドウ」を表示しておきます。白い画面ならなんでもOK。ついでに、大事な仕事の場合にはこの左側にある別PCマルチディスプレイである27インチも、「照明ウィンドウ」として動員。
しかし、これらだけではどうしても下からの照明が少し不足がち。そこで、左下に今回の記事と同様の眩しくない程度の照明をおいて改善をすることができました。実は、上にご紹介した工作よりも数か月前に試作して使っているものですが。回路は同じですがユニバーサル基板にちょこっと作ったものです。ケースは百均のもう少しだけ大きい食品容器(2個百円なり^^)です。
全体で1W程度は発熱するわけなので、アルミ板にはりつけてあります。また、上に放熱穴をあけましたが、実際は熱くはなりませんからそこまでしなくともよいかも。
蓋の内側には同様にトレーシングペーパーを二つ折りにしてはりつけてあるので、柔らかい白色照明となっています。これで顔に影がなくなりましたが机上の反射も役立っているようです。
さて、カメラの近くから照明するとメガネをかけたときに反射が気になるわけですが、こちらの照明方法では殆ど気になりません。カメラの両脇につけるパターンの場合には、カメラからある程度は左右に離すことでそれなりに改善されるのに気づきました。
以上、追加の記述でした。
©2020 Akira Tominaga, All rights reserved.
勝手なリモート・サーボ?!(ステッパーとESP32)
ESP32の実験ついでにステッパーで遠隔サーボを作ってみました。ここではSP32 Dev Board (38ピン)を2つ使い、片側(Slave)で位置の信号を作り、もう一方(Master)へ送り、そこでステッパーをサーボとして動かしています。上の動画では両方をすぐ隣においてあります^^ が、部屋の中ではかなり遠くでも問題ありません。どこまで届くかは実験してませんが。
これを前にはWiFiで苦労して作りましたが、こういう用途ではBlueToothがずいぶん楽だと気付きましたので、Bluetooth SPP(Serial Port Profile)にしました。送受の両方のESP32プログラムはこの記事の最後につけておきます。
Arduino IDEでプログラミングしましたが、ESP32をArduino IDEで開発する際のソフトウェア導入方法については、次の記事の中に簡単に書いておきました。
ESP32のアクセスポイント (つまりスタンドアローンWiFi-LAN) - 勝手な電子工作・・
なお、強力なESP32Devlopment Boardは海外ネットではずいぶん安価になり、この例で使ったのは1つあたり3.6ドルでした。
まず、マスター側の結線は次のとおりです。毎度汚い手書きですみませんが。
これをブレッドボードに次のように試作しました。
ごらんのとおりへんなブレッドボードですが、真ん中にある普通のブレッドボードの外側上下に、もう1枚のブレッドボードを2つに割ったものをはめ込んだだけ。ブレッドボードの受け金具のはいってないところで自由に切ればよいわけ。金鋸でもバンドソーでも何でも簡単に切ることができますから^^ うまく作るコツは、組み合わせの凹凸部がはまるように考えるだけです。あるいは切らずに組み合わせるだけでOKですね(ただし余分な面積が増える)。
次にスレーブですが、これはもう簡単そのもの、結線図というほどのものではありません。この場合、もしVRにセンターノッチがはいっているとサーボコントロールに使いやすいですが、特に必要はありません。
これはブレッドボード(1列6ピン)1枚に試作。
電源はUSB供給でもいいですが、持ち歩きのリモコンにする場合は単三電池3本(4.5V)をV5端子に入れるとよいです。
ステッパーをサーボとして使うときに一番難しいのは、回転の絶対位置を何で決めるかということ。リミッターとかセンサーとかなんらかの「とりつくしま」を付ければごく簡単なことなのですが、そこをつけずにやりたいもの。実は、A4988コントローラーなどのリセット機能を用いてHome positionを決め、後は決まったステップ数単位で動かせば再現性をもってできます。前に次のレーザーカッターの記事に書いたとおりです。
オリジナル・レーザープロッター その2 Arduinoでの刻印プログラム - 勝手な電子工作・・
今回は荒っぽい実験でとくにそうはしてませんがほとんど狂いません。
我ながらこれはなかなか面白い実験でした^^
なお、サーボの位置を細かく決めるには、スレーブ側のVRをCoarse(右の10Kオーム)+Fine(左の500オーム)と組み合わせると微調整が効きます。VRのケースは秋月で売っている一番小さなプラケースです。また、A4988で分周比の設定ができますので、角度はさらに細かい単位にすることができます。
このVRは2.4GHz電波の近傍にさらされるわけなので、どちらの方法でもVRへのワイヤはシールドワイヤが望ましいかも。そうしないと電波を拾ってわずかながら不安定になる感じで、その場合のセンター位置(511)の受信例が次。
あるいはVRの抵抗値を下げて例えば10Kオームを2Kオームにすればノイズは拾いにくくなるし、また、高周波をカットするようにC(キャパシター)をADC端子間に入れる手もよいでしょうね。
最後にそれぞれのプログラムを添付しますが、Arduino IDEからESP32 Dev Boardに書き込みます。
まずスレーブ側で、とても小さなプログラムです。
/* ************************************************************************
ESP32 Serial communication with Bluetooth-SPP as a Slave
Example; ADC data sending to master's remote-Servo
Initial version Sept.26, 2020 (c)Akira Tominaga
*************************************************************************/
#include "BluetoothSerial.h"
BluetoothSerial btSPP;
int ADpin = 36; // ADC pin
uint16_t adVal = 0; // ADC value
byte mH; // High byte for ADC measured value
byte mL; // Low byte for ADC measured value
void setup() { // ***** ESP32 setup *****
Serial.begin(9600);
btSPP.begin("HOGEHOGE-Slave-xx"); //Bluetooth name of this slave
Serial.println(""); // NewLine
uint8_t mA[6]; // for blue-tooth MAC adr
esp_read_mac(mA, ESP_MAC_BT); // get my blue-tooh MAC adr
Serial.printf("%02X:%02X:%02X:%02X:%02X:%02X\r\n", mA[0], mA[1], mA[2], mA[3], mA[4], mA[5]);
// upper result to be used by master
Serial.println("btSPP started, pair with master.");
// for AD conversion
pinMode(ADpin, INPUT);
adcAttachPin(ADpin);
analogReadResolution(10); // ADC with 10 bits (from 0 to 1023)
delay(5);
}
void loop() { // ***** ESP32 Loop *****
while (btSPP.available() < 3) {} // wait for master message
String s = btSPP.readString(); // read whole message
Serial.println(s);
adVal = analogRead(ADpin);
Serial.println(adVal);
mH = adVal >> 8;
mL = adVal - mH * 256;
Serial.print("mH="); Serial.print(mH, HEX);
Serial.print(" mL="); Serial.println(mL, HEX);
btSPP.write(mH); // send measured-high byte
btSPP.write(mL); // send measured-low byte
}
次にマスター側です。これもあまり大きくありません。
/* ************************************************************************
Serial communication with Bluetooth - Serial Port Profile (Master)
Example: Stepper as a remote-Servo
Initial version Sept.26, 2020 (c)Akira Tominaga
*************************************************************************/
#include "BluetoothSerial.h"
BluetoothSerial SerialBT;
uint8_t Adr[6] = {0x7C, 0x9E, 0xBD, 0xF4, 0xDB, 0x56}; // slave adr
String name = "HOGEHOGExxx";
byte mH; // high byte of measured ADC at slave
byte mL; // low byte of measured ADC at slave
uint16_t adVal; // ADC value reproduced from mH&mL
#define adVmax 1023 // 10bits-ADC max value
#define adVmid 512 // 10 bits-ADC center value
uint16_t adVsv = adVmid; // ADC value saved last time
// for stepper with A4988
int16_t Move; // moving-steps for stepper
const char Roger[] = "Rgr"; // ready message to slave
uint16_t vRot; // value for rotation steps (oneRot=200)
gpio_num_t Dir = GPIO_NUM_33; // Direction for A4988
gpio_num_t Step = GPIO_NUM_25; // Step for A4988
gpio_num_t Nsleep = GPIO_NUM_26; // !sleep for A4988
gpio_num_t Nreset = GPIO_NUM_27; // !reset for A4988
#define tmStp 2500 // stepper phase timing in μS
#define oneRot 200 // steps req'd for one rotation (360°)
#define sMax 150.0 // max steps as a servo (270°)
void setup() { // ***** Arduino (ESP32) Setup *****
pinMode(Nsleep, OUTPUT);
sSleep(); // sleep A4988 to begin with
pinMode(Dir, OUTPUT);
pinMode(Step, OUTPUT);
digitalWrite(Step, LOW);
Serial.begin(9600);
pinMode(Nreset, OUTPUT);
sReset(); // set stepper at home position
// Bluetooth slave shoud be on, first
SerialBT.begin(name, true);
Serial.println("master started");
if (SerialBT.connect(Adr)) {
; // connect with slave adr
Serial.println("Connected!");
} else {
while (!SerialBT.connected(10000)) {
Serial.println("Failed to connect!");
}
}
delay(5);
for (int n = 0; n < 3; n++) {
SerialBT.write(Roger[n]); // send ready to slave
}
}
void loop() { // ***** Arduino (ESP32) Loop *****
//Serial.println("Loop");
while (SerialBT.available() < 2) {} // wait for 2 bytes from slave
mH = SerialBT.read();
mL = SerialBT.read();
adVal = mH * 256 + mL;
//Serial.print(" adVal=");
Serial.println(adVal);
Move = adVal - adVsv;
adVsv = adVal;
if (Move > 0) {
vRot = (float)(Move * sMax / adVmax);
//Serial.print("Positive ");
//Serial.println(vRot);
sP(vRot);
}
if (Move < 0) {
Move = -Move;
vRot = (float)(Move * sMax / adVmax);
//Serial.print("Negative ");
//Serial.println(vRot);
sN(vRot);
}
if (Move = 0) {
// do nothing
}
for (int n = 0; n < 3; n++) {
SerialBT.write(Roger[n]); // send ready to slave
}
}
/**********************************************
User defined functions
**********************************************/
// *** sP(n-rotations) *** move stepper positive
void sP(int nRot) {
digitalWrite(Dir, LOW);
mvS(nRot, tmStp);
}
// *** sN(n-rotations) *** move steppe negative
void sN (int nRot) {
digitalWrite(Dir, HIGH);
mvS(nRot, tmStp);
}
// *** mvS(nRot, ndelay) *** move stepper
void mvS(int nRot, long nDelay) {
sWake(); // wake-up A4988
for (int l = 0; l < nRot; l++) {
digitalWrite(Step, HIGH);
delayMicroseconds(nDelay);
digitalWrite(Step, LOW);
delayMicroseconds(nDelay);
}
sSleep(); // Sleep A4988 to avoid heat
}
// *** sReset() *** Reset at current position & sleep
void sReset() {
sWake();
digitalWrite(Nreset, LOW);
delay(10);
digitalWrite(Nreset, HIGH);
//delay(1);
sSleep();
}
// *** sSleep() *** Sleep stepper to avoid heat
void sSleep(void) {
delay(2); // wait 2mS until end of inertia
digitalWrite(Nsleep, LOW);
}
// *** sWake() *** Wake-up stepper
void sWake(void) {
digitalWrite(Nsleep, HIGH);
delay(2); // wait for charge-pump full
}
// end of program
ステッパー停止時には、いちいちA4988をSleep させていますが、こうするとA4988もステッパーも熱をもたせずにすみます(逆に停止時にSleepさせず放置すると直流が流れるのですぐ過熱しますからご注意)。このあたりは、前に次の記事などに詳しく書きましたのでご興味のある方は次をご覧ください。
以上、自分のまとめとして書いた記事ですが、これはなかなか楽しい実験でした。この応用が皆様の何かのお役に立てば幸いです。
©2020 Akira Tominaga, All rights reserved.
ESP32のアクセスポイント (つまりスタンドアローンWiFi-LAN)
この週末にESP32で2つの実験をしたので、簡単にまとめます。プログラムは記事の後ろのほうにつけておきます。
1つ目はスタンドアロンーンのWeb.サーバー(つまり既存のWiFi LANを使わないアクセスポイント)。2つ目は勝手な「リモート・サーボ」をESPとステッパーで作ってみたので紹介。
この記事は、まず1つ目の独立WiFiサーバーです。ありきたりのようにも見えますが、これが便利だと思う勝手な理由は次の3つ。
①ふつうは立ち上げ時にメインのWiFi-LANにつないで、その中のIPアドレスとして動かすのですが、場合によりいちいちMACアドレスフィルタリングを通さないといけません。その手間がたいへん(MACアドレスフィルタリングを使ってない場合は手間はないですがSecurity心配ですね)。
②AlexaやGoogleHomeなどがたくさん加わり、WiFiルーターによっては数の限界に近づいています。そして電子工作を楽しむ人にとっては、とにかくESPマイコンの最近の低価格化はありがたい事でESP8266Development Boardに至っては、海外ネットで今や200円台で買えますから、何にでも使うわけでどんどん増えるわけ^^;
③既存のWiFi-LANの中で動かすと、場所を変える場合には、最初の接続SSIDの変更または追加を要する。スタンドアローンのアクセスポイントにすれば、その手間がいらない、つまりプログラムをいじらなくてよい。
ここで使うESP32DevelopmentBoardは次の38ピンのもので、次のように結線。
電源はUSBからの5Vでよいですが、自由に持ち回るときは上のように電池をつなぎます。最近のESP development Boardは比較的消費電流が小さくなりました(とはいえ実行中は100mA程度)。
ブレッドボードは、普通の1列5ピンのは使いにくいので6ピン配置のもの。これは秋月でも売っています。
とはいっても、実はどんなブレッドボードでも工夫すれば自由に使えます。そのことは次回の記事で書くことにします。
なお、Arduino-IDEでESP32ボードを開発するためには、ESP32用のボードマネジャーをArduino IDEへインストールする必要があります。導入法はネットの色々なところに出ていますが、Windowsでの現時点の入れ方を簡単に書いておきます。
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・ESP32をArduino-IDEで開発するためのソフト導入
Arduino IDE自体は次のアドレスから導入します。https://www.arduino.cc/
そしてIDEを開いたら、上のメニューバーにある「ファイル」→「環境設定」をクリックします。
環境設定画面の下のほうにある「追加のボードマネジャのURL欄」にボードマネジャーのあるURLアドレスを入力しますが、ESP32の場合は次を入力。
https://dl.espressif.com/dl/package_esp32_index.json
次に、IDE本体のメニューバーで「ツール」→「ボード」→「ボードマネジャ」と進むと使えるボードマネジャーのメニューが表示されるので、その中から
esp32by Espressif Systemsと表示されている欄内の右のほうにある「インストール」をクリックすれば、導入が始まり、しばらくすると終わります。
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IDEで後述するプログラムを作って、「ツール」で「ESP32 Dev Module」を選んで書き込む際に、画面の下の欄に赤色で書き込み開始の合図「・・・___」が始まったらESP32開発ボード上でUSB端子の隣にあるBootボタンを押すと書き込まれます。Arduinoと違って書き込み量が多いので少し時間がかかります。
そうすると「勝手なWiFi-LANサーバー」が立ち上がり、勝手に決めたアドレスが独立のアクセスポイントとなります。PCやスマホなどでこれを選んで(PWはもちろん入れて)接続します。もちろんPCやスマホでなく、工作用には他のESPからでもよいわけですが、、(あたりまえか)。
ここでのプログラム(この記事の後ろのほうに載せます)ではIPアドレス192.168.32.2を指定しています。PCやスマホならインターネットブラウザーでそこをアクセスすると次の画面。PCでも同じです。簡単な実験のためにテキストだけのページですが。
そしてリンクをタッチすれば指定LEDが点きます。
この実験装置全体の様子は次です。下の写真ではサーバーの電源をUSBで供給しています。
このサーバーの電源としては、前述のように電池(単三電池を3本直列)をつかっても問題ありません。そうすれば動くものやロボカーなどにも便利です。
さて、こうやって工作室に勝手なWiFi-LANをどんどん作るとどうなるか?
PCやスマホにSSIDがじゃんじゃん表示されますし、運用場所によっては近所からも丸見えですからあまり変なSSID名を使わないのがいいですね^^;
最後にこの実験用に作ったプログラムをつけておきます。
/********************************************************
* Independent Access-Point - ESP32 simple example
* Initial version V.00 Sept.26 2020
* by Akira Tominaga
********************************************************/
#include "WiFi.h"
const char ssid[] = "HOGEHOGE-00X"; // *** set any ssid ***
const char pass[] = "hoge00xpw"; // *** set any pw ***
const IPAddress ip(192, 168, 32, 2); // *** set any addr ***
const IPAddress subnet(255, 255, 255, 0);
WiFiServer server(80);
// ESP32 GPIO pin definitions (should not be #define)
gpio_num_t Red = GPIO_NUM_21; // Red LED
gpio_num_t Green = GPIO_NUM_22; // Green LED
gpio_num_t Blue = GPIO_NUM_23; // Blue LED
void setup() { // ***** Arduino (ESP32) Setup *****
Serial.begin(9600);
pinMode(Red, OUTPUT); // Red pin as output
digitalWrite(Red, LOW);
pinMode(Green, OUTPUT); // Green pin as output
digitalWrite(Green, LOW);
pinMode(Blue, OUTPUT); // Blue pin as output
digitalWrite(Blue, LOW);
delay(100);
WiFi.softAP(ssid, pass);
delay(100);
WiFi.softAPConfig(ip, ip, subnet);
IPAddress myIP = WiFi.softAPIP();
server.begin();
Serial.print("SSID= ");
Serial.println(ssid);
Serial.print("Fixed IP addr= ");
Serial.println(myIP);
Serial.println("Server starting!");
}
void loop() { // ***** Arduino (ESP32) Loop *****
WiFiClient client = server.available();
if (client) { // if accessed
Serial.println("Accessed");
String inMsg = "";
while (client.connected()) { // loop while client connected
if (client.available()) { // if a message,
char c = client.read(); // read each byte, and
Serial.write(c); // write to Serial
if (c == '\n') { // if LF and
if (inMsg.length() == 0) { // if new, send response
client.println("HTTP/1.1 200 OK");
client.println("Content-type:text/html");
client.println(); // send NewLine
client.print("
- Touch to switch LED on/off -
");
client.print("
- Switch Red-on
- Switch Green-on
- "); client.print("
- Switch Blue-on
- "); client.print("
- "); client.print("
- Switch Off
");
client.println(); // send another NewLine
break; // go out of while loop
} else { // if not new
inMsg = ""; // initialize inMsg
}
} else if (c != '\r') { // when not (c == '\n') ,too
inMsg += c; // add to inMsg
}
if (inMsg.endsWith("GET /R")) {
digitalWrite(Red, HIGH); // Red on
}
if (inMsg.endsWith("GET /G")) {
digitalWrite(Green, HIGH); // Green on
}
if (inMsg.endsWith("GET /B")) {
digitalWrite(Blue, HIGH); // Blue on
}
if (inMsg.endsWith("GET /F")) {
digitalWrite(Red, LOW); // Red off
digitalWrite(Green, LOW); // Green off
digitalWrite(Blue, LOW); // Blue off
}
} // end of (client.available())
} // end of (client.connected())
client.stop();
Serial.println("Client Disconnected.");
} // end of (client)
}
// end of program
上のプログラムはPreとCodeで挟みましたが、肝心のHTMLを送るところはソースが表示されず、結果が表示されてしまいますね。はてなブログでのタグの認識防止方法がまだしらべきれてないので、当面はそこの行以下最後までを次に直接かいておきます^^; 良い方法がわかった時点で直しますが、たいへんすみません<(_ _)>
if (c == '\n') { // if LF and
if (inMsg.length() == 0) { // if new, send response
client.println("HTTP/1.1 200 OK");
client.println("Content-type:text/html");
client.println(); // send NewLine
client.print("<font size=15 clolor=black><br>- Touch to switch LED on/off -<br>");
client.print("<ul><li>Switch <a href=\"/R\"><font color=red>Red-on</font></a></li><br>");
client.print("<li>Switch <a href=\"/G\"><font color=green>Green-on</font></a></li><br>");
client.print("<li>Switch <a href=\"/B\"><font color=blue>Blue-on</font></a></li><br>");
client.print("<li>Switch <a href=\"/F\"><font color=black>Off</font></a></li></ul></font>");
client.println(); // send another NewLine
break; // go out of while loop
} else { // if not new
inMsg = ""; // initialize inMsg
}
} else if (c != '\r') { // when not (c == '\n') ,too
inMsg += c; // add to inMsg
}
if (inMsg.endsWith("GET /R")) {
digitalWrite(Red, HIGH); // Red on
}
if (inMsg.endsWith("GET /G")) {
digitalWrite(Green, HIGH); // Green on
}
if (inMsg.endsWith("GET /B")) {
digitalWrite(Blue, HIGH); // Blue on
}
if (inMsg.endsWith("GET /F")) {
digitalWrite(Red, LOW); // Red off
digitalWrite(Green, LOW); // Green off
digitalWrite(Blue, LOW); // Blue off
}
} // end of (client.available())
} // end of (client.connected())
client.stop();
Serial.println("Client Disconnected.");
} // end of (client)
}
// end of program
この記事は、自分のまとめのために書きましたが、もしもお役に立つことがあれば幸いです。
次回はESPとステッパーで作った「勝手なリモートサーボ」について、近日中に書きたいと思います。
©2020 Akira Tominaga, All rights reserved.
ガチャポンの回転ダイヤルをデジタル化
上の回転ダイヤルは、ガチャポンから出てくる玩具で、なぜかこの春から突然人気となったようです。ネット通販で4つセットが売られていましたので5月末に予約して最近ようやく手に入れました^^;
小さいですが精巧によくできていて、ダイヤルが戻る感触は抜群です、なるほど・・・人気に納得できそう。
説明書には対象年齢がまさかの「15歳以上」と書いてありますが、こんな電話機はひょっとすると50歳以上しか使ったことがないかもしれませんね。
単に回すだけで楽しむ玩具ですが、キーボードに飽きたらこれを使ったデジタル入力も面白そう。
裏蓋を開けてみると中にはゼンマイ仕掛けのごく小さなギアボックスが入っているだけです。それでもご丁寧にちゃんとネジ2本を使って正確に蓋をしてあります。これならデジタル化できないものかと、ふと考えついてしまったのが事の始まり^^;
ギアボックス自体は開かないし、軸のでっぱりなど、余計なものもありません。もしそういうのがあれば磁石を仕込むとか、何らかのしかけができそyですが、一見取りつくしまがない感じ。こうなるとますます挑戦したくなりますね^^
しばらくは考えるだけでしたが、この4連休週末がきたので、ついにやってみることにしました。
気付いた中で一番かんたんそうな解き方:ダイヤルが戻る際の音の時間を測定してはどうかな!
戻る時間を測ってみた結果、回転量で安定して決まるようです。たぶんぜんまいギアの油による定速と思われます。それならきちんとマイクで音を拾って詳しく調べてみることに。
というわけで小さなコンデンサマイク・モジュールを仕込むことにしました。
1ドルで数個買えるモジュールですがゲインの調整もできるので一応使えそう。やってみると中になぜかぴったりと収まり、蓋をするとちょうどうまく固定されます。
よけいな飾りの鎖部分はカットして、その付近にそれらしくケーブルを通しました。
表から見るとサマになってますね(・・?
ダイヤルをしながらオシロスコープで測定します。
マイクモジュールは若干のノイズ(というより明らかに一定の寄生発振)を出していますが、この用途には問題ないですね。この際音のゲインが振り切るように調整しました。ダイヤル5を回すと次の出力になります。
オフセットは2.5V(電源電圧の丁度半分)で、ダイヤル音で0ボルトから電源電圧(5V)まで振り切るようにゲインを調整しました。
これでダイヤルごとの戻り時間を調べた結果、つぎのようになっています。
式に従って計算をし、次の判定表を作りました。
とはいえ、音の出ている間の波形は次のように乱れていますから、ダイヤルの識別には少し工夫が要ります。
絶対値のオンオフだけで識別するわけにはいきません。しかし1回の測定に数ミリセカンドかかっても問題ないわけなので、多数回のサンプリングをして「オフセットからのずれ幅が一定割合以上起きている場合にダイヤルが戻り中」と判定すればよいと考えつきました。
というわけで値をTM1637ィスプレイに表示するとして、次の回路にしました。ATmega328pで書いてありますが、Arduino-UnoでOKです。毎度きたない手書きのメモですみませんが、今回は回路を書くほどのものではありませんね。
実験した写真は次です。Arduinoのプログラムはこの記事の最後につけておきます。
これでテストすると、マイクを閉じ込めただけあって周囲の雑音はほぼ拾いません。玩具をガンガンたたいたりすると時々1が表示されます。そこで、短い信号を無視したり、定数を調整したり、ダイヤルがずれにくいように滑り止めマットを敷いたりして、無事にうまくできあがりました。
調整には思いのほか時間がかかりました^^;
ちなみに、このおもちゃはガチャポン(たぶん¥300)での購入用のようですが、次のネット販売で5月末に予約して9月に入手しました。1個250円程でした。
1パックに4個はいっています。どれも精巧ですばらしい!
というわけで、今回試験したArduinoスケッチをつけておきます。あまりきれいな書き方ではありませんが。
/* *********************************************************
Rotating dial to TM1637 (for Arduino demonstration)
Initial version V00 Sept. 19, 2020 (c) Akira Tominaga
* ********************************************************/
// for measurement
#define aPin 0 // A0 pin for analogRead
uint32_t onS = 0; // signal-on started time
uint32_t Now; // current time mS from start
uint8_t nSamp; // number of voltage samplings
#define maxSamp 40 // max number of samplings
uint8_t nOn; // counter of signal-on
#define thOn 10 // threshold to detect signal-on
#define Vcenter 511 // analog voltage center value
#define Vth 300 // threshold offset from center
uint32_t sigLen; // signal length in milli second
#define offSt 0 // last satus was off
#define onSt 1 // last satus was on
uint8_t lastSt = offSt; // last status code
uint16_t aVal; // analog read value
uint16_t vVal; // offset = | Vcenter - aVal |
// each dial max duration milli seconds
#define d1max 417
#define d2max 546
#define d3max 674
#define d4max 802
#define d5max 931
#define d6max 1059
#define d7max 1188
#define d8max 1316
#define d9max 1445
#define d0max 1650
#define d1min 340
#define dAdj 27 // adjusting lenght for handling
// for led TM1637
#define lDIO 6 // DIO for TM1637 LED
#define lCLK 7 // CLK for TM1637 LED
#define lBrt 0x03 // duty-r 1/16x 02:4,03:10,05:12,07:14
#define lTu 50 // time unit in micro-second
byte lChr; // single byte sent to LED
byte Data[] = { 0x08, 0x08, 0x08, 0x08 }; // LED init 8888
void setup() { // ***** Arduino setup *****
pinMode(lCLK, OUTPUT);
pinMode(lDIO, OUTPUT);
digitalWrite(lCLK, HIGH);
digitalWrite(lDIO, HIGH);
Serial.begin(9600);
lDispData(); // display 8888
delay(1000);
for (uint8_t i = 0; i < 4; i++) {
Data[i] = 0x10; // display blank
}
lDispData();
delay(1000);
Serial.println("Starting");
/*****************************************
Measure voltage to find signal
*****************************************/
mainLp:
nOn = 0; // set sig counter zero
for (nSamp = 0; nSamp < maxSamp; nSamp++) {
aVal = analogRead(aPin);
vVal = Vcenter - aVal;
if (Vcenter < aVal) { // get abs offset vVal
vVal = aVal - Vcenter;
}
if (vVal > Vth) {
nOn++;
}
}
Now = millis();
if (nOn >= thOn) {
goto onRtn;
}
// goto offRtn;
offRtn:
if (lastSt == offSt) {
goto mainLp;
}
sigLen = Now - onS;
if (sigLen < (d1min+dAdj)) goto mainLp; // if short, noise
lastSt = offSt;
onS = 0;
// valid on length here
//Serial.println(sigLen);
if (sigLen <= (d1max+dAdj)) {
dispDial(0x01);
goto mainLp;
}
if (sigLen <= (d2max+dAdj)) {
dispDial(0x02);
goto mainLp;
}
if (sigLen <= (d3max+dAdj)) {
dispDial(0x03);
goto mainLp;
}
if (sigLen <= (d4max+dAdj)) {
dispDial(0x04);
goto mainLp;
}
if (sigLen <= (d5max+dAdj)) {
dispDial(0x05);
goto mainLp;
}
if (sigLen <= (d6max+dAdj)) {
dispDial(0x06);
goto mainLp;
}
if (sigLen <= (d7max+dAdj)) {
dispDial(0x07);
goto mainLp;
}
if (sigLen <= (d8max+dAdj)) {
dispDial(0x08);
goto mainLp;
}
if (sigLen <= (d9max+dAdj)) {
dispDial(0x09);
goto mainLp;
}
if (sigLen <= (d0max+dAdj)) {
dispDial(0x00);
goto mainLp;
}
dispDial(0x11); // for others, too long signal "L"
goto mainLp;
/*****************************************
Signal on case
*****************************************/
onRtn:
if (lastSt == offSt) {
onS = Now;
}
lastSt = onSt;
goto mainLp;
} // end of Setup
void loop() { // ****** Arduino Loop *****
// never comes here
}
/**************************************
User defined functions
* *********************************** */
// *** dispDial(#) *** display dial number ***
void dispDial(byte dN) {
for (int k = 0; k < 3; k++) {
Data[k] = Data[k + 1]; // shift Data up
}
Data[3] = dN; // set dial number to digit 3
lDispData();
}
// *** lDispData *** display data to 4dig LED TM1637
void lDispData(void) {
#define showDat 0x40 // show this is data
#define showAd0 0xC0 // LED data addr is zero
#define showDcB 0x88+lBrt // show dCtl + brightness
lStart(); // start signal
lChr = showDat; // identifier for data
lSend(); // send it
lStop(); // stop signal
lStart(); // and restart
lChr = showAd0; // identifier for address
lSend(); // send it
for (int j = 0; j < 4; j++) { // for Data[0] to Data[3]
byte edChr = Data[j]; // set a byte to edChr for edit
switch (edChr) {
case 0x00: lChr = 0x3F; break; // 0
case 0x01: lChr = 0x06; break; // 1
case 0x02: lChr = 0x5B; break; // 2
case 0x03: lChr = 0x4F; break; // 3
case 0x04: lChr = 0x66; break; // 4
case 0x05: lChr = 0x6D; break; // 5
case 0x06: lChr = 0x7D; break; // 6
case 0x07: lChr = 0x07; break; // 7
case 0x08: lChr = 0x7F; break; // 8
case 0x09: lChr = 0x6F; break; // 9
case 0x10: lChr = 0x00; break; // blank
case 0x11: lChr = 0x38; break; // L for too large value
default: lChr = 0x79; // E for Error
}
lSend(); // send each byte continuously
} // end of for bytes
lStop(); // stop signal
lStart(); // restart
lChr = showDcB; // identifier for display brightness
lSend(); // send it
lStop(); // stop signal
}
// *** lSend *** send a charater in lChr to TM1637
void lSend(void) {
#define LSb B00000001 // Least Significant bit
for (int i = 0; i < 8; i++) { // do the following for 8bits
if ((lChr & LSb) == LSb) { // if one then
digitalWrite(lDIO, HIGH); // set lDIO high
} else { // else
digitalWrite(lDIO, LOW); // set lDIO low
}
lCLKon(); // clock on to show lDIO
lChr = lChr >> 1; // shift bits to right
}
digitalWrite(lDIO, LOW); // pull down during Ack
lCLKon(); // clock on to simulate reading
}
// *** lStart *** send start signal to TM1637
void lStart(void) {
digitalWrite(lDIO, LOW);
delayMicroseconds(lTu);
digitalWrite(lCLK, LOW);
delayMicroseconds(lTu);
}
// *** lStop *** send stop signal to TM1637
void lStop(void) {
digitalWrite(lCLK, HIGH);
delayMicroseconds(lTu);
digitalWrite(lDIO, HIGH);
delayMicroseconds(lTu);
}
// *** lCLKon ** clock on to show data to TM1637
void lCLKon(void) {
digitalWrite(lCLK, HIGH);
delayMicroseconds(lTu);
digitalWrite(lCLK, LOW);
delayMicroseconds(lTu);
}
/* End of program */
何とかできることが分かったので、同じ処理を小さなPICなどに組んでケース内に収め、本物の回転ダイヤルと同じように数値パルスを出せば完璧な模型となりますね^^
では今回はこのへんで。
©2020 Akira Tominaga, All rights reserved.
型取りゲージの電子化?(ToFで実験)
これは「型取りゲージ」の写真です。複雑な形に合わせて床材やカーペット等をカットするための巧妙なゲージで、型取り定規と言われることもあります。英語ではProfie GaugeとかContour Gaugeとか。
もしこの道具を使わずに、例えば次のような複雑断面の柱に合わせてカーペットを切ろうとすると大変なことになります^^;
1mmφのピアノ線のエレメントが自由にズレて型をとる仕掛けで、これを使えば切断材料に相手の形をなぞり書きすることができます。それなりの精度とスムーズな動きが必要なために安価な道具ではありません。
しかし最近では安価なABS樹脂製(中国製)が出回っているようです。少し目が粗い(次の写真のものはエレメントが1.5ミリ幅)とはいっても、材料の革新だなあと勝手に感心します。型をとった状態でロックするメカニズムもなかなか素晴らしい!
とはいうものの、現代のことですからデジタル化などできないの?と、ふと思いついてしまいました^^;
仕組みはいくつか考えられますが、手始めにToFセンサー(Time of flight 光が反射して戻るまでの時間で距離を測るセンサー)を使うとどうなるでしょうか?できるような気がしますので、まずはやってみることにします。
ToFセンサーはカメラで近距離を測る用途などにも使われるようになり、ずいぶん安価になりました。たとえば次のToFセンサーVL6180Xのブレークアウトモジュールは海外ネットでは約2ドル強で入手できます。
真ん中にあるデバイスがVL6180X 本体で、赤外線ビームを出す部分と反射した赤外線を受ける部分があります。使われている赤外線の波長は850nmですので、もちろん目には全く見えません。
このセンサーを型取りゲージと同じ1ミリ単位で正確に水平移動させながら、反射対象までの距離を測っていくことで、同じことができるのではないかと考えました。実験用回路は、毎度手書きのきたないメモですみませんが、次のような簡単なものです。ステッパーの駆動にA4988というモジュールを使い、送りねじ機構で動かします。
プログラムではArduinoから測定データをPCへ送って、PC側でリアルタイムのグラフ表示などをしています。Arduino側とPC側の両方の実験プログラムをこの記事の最後の方につけます、とても小さいですが。
実験装置全体は次のように作りました。
動かすセンサーを前から見たのが次の写真です。センサーにある丸い窓2つ(赤外線ビーム放出窓と反射光検出窓だろうと思います)が見えています。
スライドユニットにセンサーをとりつけるために、木片をつけそれにブレッドボードをとりつけてあります。大きさを合わせるため、次の写真のように上のボードを下のサイズへ強引にカットして加工^^
ToFセンサーが揺れないよう、ブレークアウトモジュールに足をしっかりつけます。穴のない側にもホットボンドで無理に台と足2ピンだけをつけます。
表から見ると次。2つのネジ穴にホットボンドとピンの端が見えています。
まずはこういう紙型をいじりながら試験。暗い時のほうが結果は良いかと思いますが、かなり明るい状態でも特に問題なさそう。
まずは次の型取りができました。なんとなくうまくできてる!かな?
それでもよくみると、対象への距離は設定どおりで正確ですが、形が実際より滑らかです。変ですね。
測ったときの断面は下から見るとこれです。不細工ながら、円弧、台形、三角形にしたつもり。
手でほぼ正確に測った緑の破線と重ね合わせると次のようになっています。
台形は丸身を帯び、三角形も丸身を帯びてます(・・? なぜ? ん?
原因を調べるため、もっと厳しい直方体の木材や柱を立ててはかってみましたら、ありゃ? 少し差がでるという状況ではありませんね、これは! とくに形の間の深いところはひどく浅くなっています、、、
原因をあれこれ考え、ToFの赤外線は勝手に想定していた細いビームではない?!と勘づきます。あちこちで反射している可能性がありそう。
850ナノメーターの赤外線放出の様子を見るのは難しそうですが、この際は勝手な赤外線カメラで観察することにします。そのためにセンサーだけをつけた単体をこしらえて、これでじっくり観察します。
使う赤外線カメラは、古いデジカメの撮像面にセットされていたIRカットフィルター(赤外線を遮蔽し可視光だけを通すフィルター)を外して(というよりピンセットで無理にはぎ取って)、代わりにローパスフィルター(可視光を通さず波長780ナノメーター以上の赤外線だけ通すもの)をとり付けたまさしく勝手な赤外線カメラです。
これにより、センサーから出ている赤外線はビームの形どころか、びっくりする程広がっているのがわかりました。
これは想定外です!
ひょっとしてこのToFセンサー固有のことなのかなと微かな希望をもって、他のセンサーも調べてみることに。手元にある別のToFセンサーはVL50L0Xで、そちらでも観察することにしました。
こちらはVL6180X よりも数年前の製品です。
同じ方法で観察したビーム形状が次です。
赤外線が弱いようですが、やはり細いビームではなくこちらも光芒がずいぶん広がっています。
他の製品についてもよく調べる必要がありますが、センサーの精度を高める目的から言えば細いビームのもあってよいかな?と考えゆっくり調べることにします。あるとしてもこの目的には高価ではないかな?もしよいのがない場合は、センサーの前に広がりを絞る反射しにくい筒でもつけるのがよいかな?などともあれこれ考え中。
というわけで、すぐできると思ったこの実験、すこしずつ長引きそうです。精度の高いのが完成するまで待つといつになるかわからないので、いったんご紹介することにしました。どなたか良い案を考えたら是非デジタル化してくださいね^^;
最後に、実験に使ったかんたんなArduinoスケッチとPC側のプログラム(例によって簡単なSmall Basicで書いてます)をつけておきます。
まずArduinoのスケッチ。
/**********************************************************
* Profile gauge with VL6180X to Xfer data to Small Basic
* Initial version V00 Aug.29,2020 Akira Tominaga
***********************************************************/
#include "Wire.h"
#include "VL6180X.h"
VL6180X ToF;
#define Dir 3 // A4988 stepper direction
#define Step 4 // A4988 Step
#define Nreset 5 // A4988 !reset
#define Nsleep 6 // A4988 !sleep
#define Led 13 // LED
uint8_t nTimes = 32; // number of ToF measures for average
void setup() { // ***** Arduino Setup *****
float Kyori;
float Tot;
float Ave;
uint16_t iAve;
pinMode(Nsleep, OUTPUT);
sSleep(); // sleep A4988
pinMode(Led, OUTPUT);
digitalWrite(Led, LOW);
Serial.begin(9600);
Wire.begin();
bLED(2, 300, 100); // show I am awake
ToF.init();
ToF.configureDefault();
ToF.setTimeout(200);
pinMode(Dir, OUTPUT);
pinMode(Step, OUTPUT);
digitalWrite(Step, LOW);
sWake(); // wake A4988 up
pinMode(Nreset, OUTPUT);
sReset(); // home at current position
Repeat:
while (Serial.available() < 1) {} // wait for Smallbasic ready
String s = Serial.readString(); // read Smallbasic message
delay(1000);
// move stepper to left end
sN(1600); // X-1600 times (X-80 mm)negative
sSleep(); // stop and sleep to avoid heat
sWake(); // and wake stepper
sReset(); // reset at Left end
delay(100); //
bLED(3, 300, 100); // blink 3 times for start..
/*******************************************
Measurement
*******************************************/
#define xMax 160
for (uint8_t j = 0; j < xMax; j++) {
sP(20); // X + 1mm = 20 cycles
sSleep(); // stop and sleep to avoid heat
Tot = 0;
for (uint8_t i = 0; i < nTimes; i++) {
Try:
Kyori = ToF.readRangeSingleMillimeters();
if (ToF.timeoutOccurred()) {
// Serial.println("TO");
goto Try;
}
Tot = Tot + Kyori;
}
Ave = (float)(Tot / nTimes);
iAve = Ave * 10.00 + 0.50;
uint8_t yh = iAve >> 8; // get y-high byte
uint8_t yl = iAve - 256 * yh; // get y-low byte
Serial.write(yh);
Serial.write(yl);
} // end of For loop
bLED(5, 300, 100); // end..
// return stepper to center
sReset(); // Reset at right end
sN(1600); // X - 1600 times (X-80 mm)
sSleep(); // sleep to avoid heat
bLED(100, 20, 300); // blink LED 100 times
goto Repeat; // and repeat again
}
void loop() { // ***** Arduino Loop *****
} // never comes here
/**************************************
User defined functions
**************************************/
#define tmStp 2000 // stepper phase timing in μS
// *** bLED() *** Blink LED
void bLED(int nTimes, int onLen, int offLen) {
for (int m = 0; m < nTimes; m++) {
digitalWrite(Led, HIGH);
delay(onLen);
digitalWrite(Led, LOW);
delay(offLen);
}
}
// *** sP(n-rotations) *** move stepper positive
void sP(int nRot) {
sWake(); // wake-up stepper
digitalWrite(Dir, LOW);
mvS(nRot, tmStp);
}
// *** sN(n-rotations) *** move steppe negative
void sN (int nRot) {
sWake(); // wake-up stepper
digitalWrite(Dir, HIGH);
mvS(nRot, tmStp);
}
// *** mvS(nRot, ndelay) *** move stepper
void mvS(int nRot, long nDelay) {
for (int l = 0; l < nRot; l++) {
digitalWrite(Step, HIGH);
delayMicroseconds(nDelay);
digitalWrite(Step, LOW);
delayMicroseconds(nDelay);
}
}
// *** sReset() *** Reset stepper
void sReset() {
digitalWrite(Nreset, LOW);
delay(1);
digitalWrite(Nreset, HIGH);
delay(1);
}
// *** sSleep() *** Sleep stepper to avoid heat
void sSleep(void) {
digitalWrite(Nsleep, LOW);
}
// *** sWake() *** Wake up stepper
void sWake(void) {
digitalWrite(Nsleep, HIGH);
delay(1); // wait for charge pump readiness
}
// end of program
次はPC側のプログラムです。
myTitle="Receiving ToF data from Arduino Aug.29, 2020 (c)Akira Tominaga"
TextWindow.Title=myTitle
TextWindow.Write("Opening CommPort..")
connectPort()
' ***** Define Graphics Window *****
gw = 854
gh = 480
margin = 50
xMax=160 ' max X = 160mm
yMax=100 ' max Y =100mm
yMaxX10=yMax*10
sp =10 ' space between lines (mm)
GraphicsWindow.Width = gw+margin
GraphicsWindow.Height = gh+margin
GraphicsWindow.Title=myTitle
GraphicsWindow.BackgroundColor="Black"
GraphicsWindow.PenWidth=3
GraphicsWindow.FontName="Arrial"
GraphicsWindow.FontSize=15
GraphicsWindow.BrushColor="White"
' ***** Y scale and horizontal lines *****
For xx=0 To xMax
X=gw*(xx/160)+margin/2 ' Set x position X
For yy=0 To yMaxX10 Step sp*10
Y=gh*(yy/(yMaxX10))+Margin/2 'Set y position Y
GraphicsWindow.SetPixel(X,Y,"White")
If xx=0 Then
X=margin*0.1 'set scale position
Y=gh*(yy/yMaxX10)+Margin*0.4 'adjust scale position
GraphicsWindow.DrawText(X,Y,yy/10) ' draw Y scale
EndIf
EndFor
EndFor
' ***** X scale and vertical lines *****
For yy=0 To yMaxX10
For xx=0 To xMax Step sp
X=gw*(xx/xMax)+margin/2 ' Set x position X
Y=gh*(yy/yMaxX10)+margin/2 'Set y position Y
GraphicsWindow.SetPixel(X,Y,"White")
If yy=0 Then
X=gw*(xx/xMax)+margin*0.3
Y=margin*0.1 'adjust scake position
GraphicsWindow.DrawText(X,Y,xx) ' draw X scale
EndIf
EndFor
EndFor
' ***** Draw a graph, receiving data from UNO ToF *****
GraphicsWindow.PenWidth=3
GraphicsWindow.PenColor="Yellow"
'EOT=254*256 ' define 0xFExx as End of Transmission from Arduino
LDCommPort.TXString("SB") ' tell to UNO "SB is ready"
For xx=0 to xMax
yh=LDCommPort.RXByte()
yl=LDCommPort.RXByte()
yy=256*yh+yl
TextWindow.Write("yy=")
TextWindow.WriteLine(yy)
X=gw*(xx/xMax)+margin/2 ' Set x position X
TextWindow.Write("X=")
TextWindow.writeLine(X)
Y=gh*(yy/yMaxX10)+Margin/2 ' Set y position Y
TextWindow.Write("Y=")
TextWindow.writeLine(Y)
If xx>0 Then
GraphicsWindow.DrawLine(xs, ys,X,Y)
EndIf
xs=X ' save X
ys=Y ' save Y
EndFor
LDCommPort.ClosePort()
Sound.PlayBellRing()
' ***** Subroutines *****
Sub connectPort
for i=1 to 16
portName="COM"+i
status=LDCommPort.OpenPort(portName,9600)
If status="SUCCESS" Then
Goto Out
EndIf
EndFor
Out:
TextWindow.Write("Connected to ")
TextWindow.WriteLine(portName)
If status="CONNECTIONFAILED" Then
ComFailed:
Goto ComFailed ' stop here
EndIf
EndSub
2020.9.9追記
精度がなんとかならないか・・、その後も少しずつですが実験したので以下に追加します。
このセンサー自体は2.8mmx4.8mmx1.0mmの大きさで、顕微鏡を低倍率にして見ると次のような形。
顕微鏡のIR遮蔽が弱いので850nmの平面Laser光が写っています。上の穴が反射光の検知窓で、穴の間はおよそ3.5mm離れています。ですので、ここに何か細工ができないかなあと考えました。
最初にレンズで集光してみることに。次の状態は何もしない場合の赤外線写真です。
この出力窓の前に樹脂製のレンズをおいてみると、だいぶ収束するのがわかります。
この写真では高さの位置を出力窓にあわせるために、レンズの下にティッシュペーパーを敷いています。この状態でレンズを前後させるとさらに収束できる位置があるようです。赤外線カメラで見て一番良い位置を確認したのですが写真を撮りそこないました^^;
とはいえ直径が10mmほどのレンズのため、反射が受光窓にもかぶるのでもっとずっと小さいレンズでないといけません。プラスチックレンズは頑張れば切れるかも^^; モノはためし、幅2.5mmほどの凸レンズを作ってみました。
こういう形でも受光窓を避けるにはなんとかなりそうな感じがします。
これは度の強いメガネ(リーディンググラス、f=16.7cm)から、愛用のProxxon「サーキュラーソー」で下の写真のようにエイヤッと切りとったもの。
ひどいことをしますが、ヒンジが壊れて不要になった百均のグラスなのでご安心を^^;
これで早速やってみると、測定結果の距離が極端に小さくでます。何のことはない、出力窓から少し離しただけで、レンズの反射がどうやっても受光窓にはいります。レンズを出力窓にほぼくっつけないとだめそう。焦点距離の相当短いものを使わないと無理そうなのでレンズでの収束はとりあえず断念。
それなら、次はパイプで広がらなくする案。外径2.5mm、穴径1.5mmのアルミパイプを切り出して、木片を支えにしてやってみました。光が漏れないように出力窓にピッタリ付けます。
赤外線のカメラで見るとパイプによる集光はバッチリだったのですが。。。測定値が不安定。どうやら測定対象からの反射光がパイプをセットした台で反射しているようです。なぜ短く計測されることがあるのかはわかりませんが、ひょっとして単に往復時間だけでなく位相なども検知してるのかなあ、う~ん ;;
どっちにしてもパイプが使えるかを確かめるには、パイプ自体の支持方法を工夫しないといけない感じです・・ICに接着してしまえばいいかな?それも気が引ける・・
そこでふと気づいたのですが、スリットで広がりを防ぐのはどうだろう?左右だけ広がらなければよいわけなので・・。
しかし、どっこい。そうはいきませんでした。左右の壁で反射して短く検出されてしまいます。それなら反射を防ぐ紙を貼るとどうなるか・・。下のように広げてみてもやっぱり両脇での反射が検出され、短くでます。
木製の台が光線の近くにあること自体もまずいかも。
ここまででのところ、測距対象が近くにあるときは正しい距離が得られる場合もありますが、対象が離れると測定値が異常に小さくなるのに気づきました。反射光の強度が小さい場合(測定対象からの反射光が弱いと)センサーは次第にゲインを上げて近くの弱い反射を検出するようにみえます。ゲインは40倍までコントロールできる仕様です。測り方の指定にもよるでしょうが。
他の用途ではどうしているのか?自動掃除機などのLidarに使われているToFセンサーでも光線の性格は同じで、かなり広がっています。ロボットや掃除機が壁にぶつからないようにするためには、それでもとくに問題ないわけです・・・。ポピュラーなこの種のToFセンサーでは正面の距離は正確に測れても、回転時の角度にまつわる分解能は高くはないということでしょうか。
というわけで、まだ光線が絞れてません。もし別の知恵が出たらこの続きをやろうと思います。ここまでおつきあいいただきありがとうございます (o*。_。)o tks
©2020 Akira Tominaga, All rights reserved.
マイコンとPCのデータ授受ーSmallbasicなら簡単 (2020.12.05 LiquidCrystal_I2Cについて補足しました)
マイコンのデータをPCで受けて自由にグラフィック処理したり、逆にPCからデータをマイコンへ渡したりするには、PC側にそれなりの言語環境が必要。ところがちゃんと維持していないと、Anacondaなどのバージョン不整合を起こし、まるで王手飛車とりで攻めまくられたりして・・・^^; 思わぬことで手こずりたくないものです。
私はマイクロSDカードを介したりすることが多いですが、リアルタイムで処理したい場合はそうはいきません。そんなとき、単純・簡単で便利なのがマイクロソフトが無償提供している Small Basic という教育用言語です。
ここではマイコンとの間のインターフェイスを、単純で特別な機器の要らないシリアル通信でつなぎます(それなりのデバイスを用意すれば、BlueToothなど他の方法ももちろん可能ですが)。
使うにはまず、Small BasicをPCにインストールします。バージョンアップの頻度は少なくとても安定しています。今は次のサイトが本家になっています。
https://smallbasic-publicwebsite.azurewebsites.net/
英語版でとくに困ることはありませんが、日本語版(各国言語版)を入れたいときは次からインストールします。
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=46392
Small Basic自体はいちじるしく単純ですが、便利な拡張APIが沢山出ています。なかでも英国の団体が運営するLitDevには豊富な関数がそろっていて世界中で多く使われています。LitDevの最新版(現時点は LitDev 1.2.23.0)を次からインストールします。
LitDevのZipを解凍してすべてを次のフォルダーに入れます。C:\Program Files (x86)\Microsoft\Small Basic\Lib
これで後はプログラミングが自由自在です。めったにバージョンアップがないのは却ってありがたいことです^^
Small Basicの使い方は、非常にわかりやすい日本語サイトも沢山でていますので必要に応じてご参照下さい。LitDevで使える多数の関数については上のサイトで、英語ではありますがわかりやすく説明されています。ここではそのなかのLDCommPortだけを使いますが、他に便利なAPIは多数あります。LitDevは、SmallBasicの開発環境で言語そのものに交じって同じに使えます。
まずは、ArduinoからPCのSmall Basicへ送る場合の例です。
次がこのArduinoスケッチです。
/******************************************************************
Sending data to Microsoft-Smallbasic via Serial port, example.
Initial version V.00 Aug.22, 2020 (c) Akira Tominaga
Function:
Send data of Lissage graph to PC Smallbasic.
*****************************************************************/
#include "Wire.h"
#include "LiquidCrystal_I2C.h"
// addr, en,rw,rs,d4,d5,d6,d7,bl,blpol
LiquidCrystal_I2C lcd(0x27, 2, 1, 0, 4, 5, 6, 7, 3, POSITIVE);
#define cPl 20 // characters per line
#define lMax 4 // number of lines
#define wSize 854 // graphics window width
#define hSize 480 // graphics window height
uint8_t Line = 0; // set LCD initial line
byte EOT = 0xFE;
void setup() { // ***** Arduino Setup *****
Serial.begin(9600);
lcd.begin(20, 4); // initialize 20 x 4 LCD turn on backlight
lcd.backlight();
lcd.setCursor(0, 0);
lcd.print("Talk with SmallBasic");
Hajime:
lcd.setCursor(0, 1);
lcd.print("Start Smallbasic pgm");
while (Serial.available() < 1) {}
String s = Serial.readString(); // read message from Smallbasic pgm
uint8_t nPads=20-s.length(); // # of blanks req'd to pad
lcd.setCursor(0, 1);
lcd.print(s);
for (uint8_t i=0;i<nPads;i++){
lcd.print(" ");
}
delay(10);
lcd.setCursor(0, 1);
lcd.print("Lissage data sent");
for (float t = 0; t < 2.1 * 3.1416; t = t + 0.01) {
uint16_t px = (float)((wSize/2) * sin(3 * t) + wSize/2);
uint16_t py = (float)((hSize/2) * sin(4 * t) + hSize/2);
uint8_t xh=px>>8; // get x-high byte
uint8_t xl=px-256*xh; // get x-low byte
uint8_t yh=py>>8; // get y-high byte
uint8_t yl=py-256*yh; // get y-low byte
Serial.write(xh); // send x-high byte
Serial.write(xl); // send x-low byte
Serial.write(yh); // send y-high byte
Serial.write(yl); // send y-low byte
delay(1);
}
for (uint8_t i=1;i<4;i++){ // LCD lines from 1 to 3
lcd.setCursor(0,i); // set cursor
for (uint8_t j=0;j<20;j++){ // and clear each line
lcd.print(" ");
}
}
Serial.write(EOT); // send End of Transimission
Serial.write(0x00); // of which low byte to add
goto Hajime; // return to Hajime and wait
}
void loop() { // ***** Arduino Loop *****
} // not used in this example
この記事のいちばん最初に掲げた動画は、これをSmallBasicの次のプログラムで処理したものです。
myTitle="Receiving data from Arduino Aug.22, 2020 (c)Akira Tominaga"
TextWindow.Title=myTitle
TextWindow.Write("Open CommPort..")
status = LDCommPort.OpenPort("COM5",9600)
TextWindow.WriteLine(status)
gw = 854
gh = 480
margin = 50
GraphicsWindow.Width = gw+margin
GraphicsWindow.Height = gh+margin
GraphicsWindow.Title=myTitle
GraphicsWindow.BackgroundColor="Green"
GraphicsWindow.PenColor="White"
GraphicsWindow.PenWidth=3
EOT=254*256 ' define 0xFE.. as End of Transmission from Arduino
xs=gw/2 ' initial x position in Graphics window
ys=gh/2 ' initial y position in Graphics window
LDCommPort.TXString("SB started.")
Loop1:
xh=LDCommPort.RXChar()
xl=LDCommPort.RXChar()
xx=xh*256+xl+Margin/2 ' Set x position
'TextWindow.Write("XX=")
'TextWindow.WriteLine(Text.GetCharacterCode(XX))
If XX>=EOT Then
Goto Lpe
EndIf
yh=LDCommPort.RXChar()
yl=LDCommPort.RXChar()
yy=yh*256+yl+Margin/2 ' Set y position
GraphicsWindow.DrawLine(xs, ys,XX,YY)
xs=xx ' save xx
ys=yy ' save yy
Goto Loop1
Lpe:
LDCommPort.ClosePort()
GraphicsWindow.BrushColor="Yellow"
GraphicsWindow.FontSize=30
GraphicsWindow.DrawText(gw/2-60,gh/2,"Completed!")
Sound.PlayBellRing()
グラフはSmallBasicのGraphicsWindowでごく簡単にかいていますが、かなり高度の事も色々できます。一例:https://a-tomi.hatenablog.com/entry/2018/09/04/162615
LDCommPortのうち、OpenPort()、TXString()、RXChar()、ClosePort()しか使っていませんが、他に、RXByte()、RXAll()、TXByte()などの関数も使えます。
他の命令は全てSmallBasicそのものですが、変数に型の概念がないこと(つまり宣言不要)や、ファイルやイメージなどの扱いも含めて楽ちんそのものです^^
次に、SmallBasicが非常に長い文章をArduinoへ送り、Arduinoで液晶に次々に表示する例です。
このSmallBasic側プログラムは次です。
myTitle="Sending text to Arduino Aug.22, 2020 (c)Akira Tominaga"
TextWindow.Title=myTitle
TextWindow.Write("Open CommPort..")
status = LDCommPort.OpenPort("COM5",9600)
TextWindow.WriteLine(status)
Bun=File.ReadContents("D:\SmallBasic\SBtxt\Test00.txt")
Bl=Text.GetLength(Bun)
If Bl=0 Then
TextWindow.WriteLine("*** File not found")
EndIf
tLen=20 ' text length to be sent at one time
sP=1 ' start pposition of Text reading
LF=Text.GetCharacter(10) ' ending char sent by Arduino
While(sP<Bl)
Bpart=Text.GetSubText(Bun,sP,tLen)
TextWindow.Write("SB sent: ")
TextWindow.WriteLine(Bpart)
LDCommPort.TXString(Bpart)
sP=sP+tLen
TextWindow.Write("Arduino: ")
Resp=""
While(Resp <> LF)
Resp=Text.GetCharacter(LDCommPort.RXByte())
TextWindow.Write(Resp)
EndWhile
EndWhile
status=LDCommPort.ClosePort()
Sound.PlayBellRing()
ここでは簡単のため、テキストファイルを開いて、全量を読み込んでそれを送っていますが、Webの特定場所から読み込んで送るなども、もちろんできます。
SmallBasicのTextWIndowに、この送受の内容が次のように順次表示されます。
次がこれを受けて表示するArduinoのスケッチです。
実行順序としてはArduinoを先に接続して動かしてから、次にSmallBasicのプログラムを立ち上げます。なお接続Port番号が一定しないマイコンの場合は、SmallBasicでのOpenPortの処理方法をこの記事の最後にかいておきます。
/*****************************************************************
communications with MS Smallbasic via Serial port, example.
Initial version V.00 Aug.22, 2020 (c) Akira Tominaga
Function:
Receive text from Smallbasic and display to LCD 20x4.
Major revisions:
*****************************************************************/
#include "Wire.h"
#include "LiquidCrystal_I2C.h"
// addr, en,rw,rs,d4,d5,d6,d7,bl,blpol
LiquidCrystal_I2C lcd(0x27, 2, 1, 0, 4, 5, 6, 7, 3, POSITIVE);
#define cPl 20 // characters per line
#define lMax 4 // number of lines
uint8_t Line = 0; // set LCD initial line
void setup() { // ***** Arduino Setup *****
lcd.begin(cPl, lMax); // initialize I2C and LCD
lcd.backlight(); // and turn on backlight
lcd.setCursor(0, 0); // LCD home position
lcd.print("Receive text from PC");
Serial.begin(9600); // the same bps with PC
}
void loop() { // ***** Arduino Loop *****
while (Serial.available() < 1) {}
String s = Serial.readString(); // receive text string
lcd.setCursor(0, Line); // point line to show text
lcd.print(s); // and show text to LCD
int j = Line + 1; // point next line to use
if (j >= lMax) j = 0;
lcd.setCursor(0, j);
for (int k = 0; k < cPl; k++) { // and clear it
lcd.print(" ");
}
delay(1000); // time to read text
Serial.write("OK!"); // send message OK! to PC
Serial.write(0x0A); // LF as end of message
Line++; // point next line of LCD
if (Line >= lMax) Line = 0;
}
上の例は電光掲示板のように表示するだけですが、適度な速度でやれば結構よみやすいものです。
以上での留意点は
①先にマイコンをシリアルポート(今ではUSBシリアル)につなぎ、そのあとでSmallBasicプログラムを立ち上げる
②COMポート番号が接続のつど一定にならないマイコン接続の場合は、LDCommPort.AvailablePorts()関数でポート番号を得てからOpenPort処理するように組むようになっていますが、これは文字の操作が結構面倒です。しかしポートを1つしか使わないことが圧倒的に多いでしょうから、その場合は次のコーディングでPort番号を得てからOpenPortをするコーディングにすれば大丈夫です。
kekka="x"
for i=1 to 16
portName="COM"+i
kekka=LDCommPort.OpenPort(portName,9600)
If kekka="SUCCESS" Then
Goto Out
EndIf
EndFor
Out:
TextWindow.Write("CommPort is ")
TextWindow.WriteLine(portName)
では今回はこのへんで。
一番簡単な言語のひとつであるSmall Basicを使い始めていただき、プログラミングする習慣が少しでも広まるきっかけになればと思います。
2020.12.05追記:
I2Cシリアル変換モジュールで接続する液晶文字ディスプレイは種類が複数あり、ライブラリーが混乱しがちです。ここではArduinoのLiquidCrystal_I2C.hライブラリー(New-liquidCrystal-master)を使う方法を補足させていただきます。
元祖の日立1602LCDモジュール(HD44780)と同じ仕様のLCDディスプレイをI2Cシリアル変換モジュール(PCF8574ボード)で4ビットデータを使って動かす価格の安い(海外ネットで16文字x2行は200円台、20文字x4行は400円台で購入できた)ものが圧倒的に多く出ている感じです。次の写真で、各LCDモジュール裏の右上にはんだ付けされているのがその変換モジュールです。
その便利な変換ICは同じでもボードには複数種があるため、LCDへのピン接続の明示的な指定の必要性があるわけです。ピン接続部を表から見ればどれでも、元祖の1602LCDモジュール(HD44780)と同じで海外製なのにカタカナを含む中身のフォントも全く同じものが多いです。
ところが、同じに見えても4ビット接続の場合は8ビット接続と異なり、データの授受にD0~D3を使わないためI2Cプロトコルは煩雑になります。
このため、現時点ではArduinooのLiquidCrystal_I2Cライブラリーをスーパーセットである次のものへ入れ替え、他のLiquidCrystal_I2Cライブラリーを削除することで問題なく使えるようになっています。16桁2行でも20桁4行でも上のスケッチ例のように指定できます。
名称が重なる他のLiquidCrystal_I2Cライブラリーは以後使わないかと思います。万一必要になれば、そのときに元のを特定スケッチのフォルダーに改めて再導入すればよいかと思われますし、もし心配なら上記を入れる前に古いのをどこか別フォルダーにバックアップしておくとか(参照先の名前が重なるのを防ぐために)。
今やOLEDが多く使われるようになりましたが、そちらはメモリーの必要量が多いためこういう安価で楽なI2C接続LCDはまだまだ長く使われるのではないかと思います。
以上、ご自分がお使いになる同様な液晶文字ディスプレイについてご判断の上、自己責任にてお願いしますね。
©2020 Akira Tominaga, All rights reserved.